名称:「開館35周年記念 久万美コレクションにみる顕神の夢」町立久万美術館
会期:2024年1月7日(日)〜2024年5月12日(日)
会場:町立久万美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
1月8日、2月12日、4月29日、5月6日は開館
1月9日、2月13日、3月21日、4月30日、5月7日は休館
入場料:一般 500円、大学生・高校生 400円、中学生・小学生 300円
住所:〒791-1205愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
TEL:0892-21-2881
URL:町立久万美術館
久万美術館では、2023年10月21日から12月24日まで「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」を開催しました。この展覧会では、自己を超えた「何か」を捉えるべく、身を焦がす思いで制作する表現者たちの心情を「顕神の夢」と名付け、「人間を超越した『何か』を感知表現すること」をテーマに多様な作品を紹介しました。
今回のコレクション展では、当館の所蔵作品の中から、「顕神の夢」という趣旨によって選定した作品をご紹介いたします。
幻視や幻覚といったかたちで「何か」を感じた者たちは、受け取ったものを自身の作品に反映させます。「何か」を求め幻視することを制作のモチベーションとした村山槐多(1896-1919)、長野の自然の中に「何か」を見出した河野通勢(1895-1950)、自身の内側の情動を描こうとした萬鐵五郎(1885-1927)、身近な風景をまるで別世界のように描いた三輪田俊助(1913-2015)らの作品を展示します。
また、「何か」に突き動かされて制作に向かう姿勢や、常人を超越した制作行為そのものを「顕神の夢」のひとつの側面と捉えました。三輪田米山(1821-1908)は泥酔し、自我をなくした状態で筆をとったといいます。これは、自身でも予測できない境地に立つことで表現される「何か」を期待していたためだといえるでしょう。木下晋(1947-)は、「モデルの内面世界に裏付けされた表層を描く」ため、徹底的に対象と向き合い、人間という存在を捉えようとします。多和圭三(1952-)は、ひたすら鉄を叩き、作品を制作します。その途方もない繰り返しの行為によって、鉄は無機質な塊から新たな表情を持つ別の存在へと変容します。
新たな視点から当館のコレクションをお楽しみください。
アーティスト
村山槐多、河野通勢、萬鐵五郎、三輪田俊助、三輪田米山、木下晋、多和圭三 他
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