ケイティ・レイマン 「Words to live by」MARGIN

ケイティ・レイマン 「Words to live by」MARGIN

名称:ケイティ・レイマン 「Words to live by」MARGIN
会期:2024年3月30日(土)〜2024年4月27日(土)
開館時間:12:00 〜 19:00
休館日:月曜日、日曜日、祝日
オープニングパーティー:2024年3月30日(土) 18:00 から 21:00 まで
入場料:無料
会場:MARGIN
住所:〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10
TEL:070-4000-8007
URL:MARGIN

MARGINは3月30日(土)よりケイティ・レイマンの個展「Words to live by」を開催いたします。レイマンにとって弊ギャラリーでの2回目の個展となる本展では、彼女が2023年から取り組んでいる新作の油彩のキャンバス作品5点とドローイング5点を展示します。
ケイティ・レイマンは、アメリカのバージニア州に生まれ、バージニア工科大学でスタジオアート専攻を取得した後、2018年から日本に在住し、現在は広島を拠点に活動しています。花や空、自画像をモチーフにした写実的な描写に、幼少時代に親しんだゲームのデジタルなイメージを融合させたスタイルが特徴的なアーティストです。移りゆき、変化していく存在に対する愛着とデジタルの世界にある永遠性への羨望の眼差しは、レイマンの制作の軸になっています。
本展「Words to live by」では、墓地というモチーフが登場します。レイマンは、いつでも特定の場所にいて、話しかければ同じ台詞を繰り返すロールプレイングゲームのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)との交流を、個人の墓を訪れ、墓石に遺された言葉や生前の姿を反芻する墓参りという儀礼的な慣習になぞらえています。繰り返される言葉から蘇る記憶を能動的な語りかけによって引き出して追体験することは、自己を癒し、失われたものを取り戻す行為とも言えます。
「失った人たち、そしてこれから失う人たちを悼み、彼らを思い出す言葉や瞬間を考える。ゲームのように特定の瞬間を何度も追体験できたらと思う」と語るレイマンは、精密な筆致とゲーム特有のデジタルなモチーフを並置することで、故人や家族との記憶を永遠の世界に閉じ込めるように作品を制作しています。
失われたものと向き合いながら、内省を深めるレイマンの制作活動は、彼女にとって祈りに似たものなのかもしれません。精巧な筆致と丁寧な質感表現で作り上げられたレイマンの新作をどうぞご高覧ください。

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