「作家の視線― 過去と現在、そして…」ホキ美術館

「作家の視線― 過去と現在、そして…」ホキ美術館

名称:「作家の視線― 過去と現在、そして…」ホキ美術館
会期:2024年5月23日(木)~2024年11月11日(月)
会場:ホキ美術館
時間:10:00~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日:火曜日 
観覧料:一般 1,830円
   高大生・65歳以上 1,320円
   中学生 910円
   小学生 760円
   (大人1人につき小学生2人まで無料)
   ※障がい者手帳等を提示の場合:
   一般 910円
   高校生・大学生・65歳以上 660円
   中学生 450円
   小学生以下 380円(保護者1人につき2人まで無料)
住所:〒267-0067千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
TEL:043-205-1500
URL:ホキ美術館

石黒賢一郎「惰眠」1993-2012年
石黒賢一郎「惰眠」1993-2012年

写実絵画は制作に長い時間を要します。3〜4か月、時には1年以上の時間をかけて作品を仕上げていきます。その時間の中で作家の考え方や物の観方、作家の眼が感じる美を表現しているといえます。では、作家が伝えたい感動、作家の眼を通した美は不変なものなのでしょうか。 20年30年と作家の意識は何が変わって何が変わらないのか。そして、若手の作家たちが今後どのように変わっていくのか、皆様で見届けてください。
◆ 主な展示作家
島村信之(しまむらのぶゆき)
裸婦像とガーゼの表現が見事な「紗」をはじめとしたシリーズ作品は 、今回ギャラリー2にあるものも含めて4点が展示されている 。ガーゼと寝そべった裸婦と白い背景。描かれたモチーフは同じながらも背景の白色、光の描き方や肌の質感の出し方は作品ごとに異なっている。「創」では女性が寝ている面が唯一平面ではなくシーツまで描写されていたり、「紗」の明るくあたたかな光と「晄 」のほの暗い空間に差し込む光の違いなど、光の描写を重視する作家の様々な描写に注目して鑑賞してみてほしい。
五味文彦(ごみふみひこ)
五味文彦の静物画は、質感の表現に特にこだわりをもって描かれている。 レモンの瑞々しさやガラスの透明感、錆がついた鉄製のモチーフなど、同じ材質の物を絵の中から探して見比べてみると、より細密にリアルさを増していることが見て取れる。「パンと檸檬」と「三角のグラスのある静物」は共に黒背景の静物画だが、「パンと檸檬」はコントラストの強い陰影によって描かれているのに対して、「三角のグラ スのある静物」のモチーフは奥行きや影の中の表情もさらに緻密に描き込まれている。また、同じ物の見比べのみではなく画面上の構図の変化も注目ポイントの一つ。月日を追うごとに、作品の中でのレモンは単体での主張から他のモチーフへ干渉するようになり、その見せ方も変わってきている。
次世代の作家たち
作家と共に成長してゆくホキ美術館で、作家たちの今後の成長をどうぞ見守ってください。

五味文彦「三角のグラスのある静物」2021年
五味文彦「三角のグラスのある静物」2021年
野田弘志《「崇高なるもの」OP.8》2022年
野田弘志《「崇高なるもの」OP.8》2022年
五味文彦「ガラス器とレモン」2008年
五味文彦「ガラス器とレモン」2008年
石黒賢一郎「細胞融合増殖抑制装置」2023
石黒賢一郎「細胞融合増殖抑制装置」2023

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