夏季展「Come on!九曜紋 ―見つけて楽しむ細川家の家紋―」永青文庫

夏季展「Come on!九曜紋 ―見つけて楽しむ細川家の家紋―」永青文庫

名称:夏季展「Come on!九曜紋 ―見つけて楽しむ細川家の家紋―」永青文庫
会期:2024年7月27日(土)~2024年9月23日(月・振)
会場:永青文庫
時間:10:00~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日:月曜日、8月13日、9月17日
   ※ただし8月12日、9月16日、9月23は開館
観覧料:一般 1,000円
   シニア(70歳以上) 800円
   大学・高校生 500円
   ※中学生以下、障害者手帳を提示の方及びその介助者(1名)は無料
住所:〒112-0015東京都文京区目白台1-1-1
TEL:03-3941-0850
URL:永青文庫

「九曜紋蒔絵貝桶・合貝」江戸時代(19世紀)、永青文庫蔵
「九曜紋蒔絵貝桶・合貝」江戸時代(19世紀)、永青文庫蔵

細川家の家紋・九曜紋(くようもん)は、9つの星(太陽、月、火・水・木・金・土の五惑星、日月食や彗星〈すいせい〉に関係するとされる羅睺星〈らごせい〉・計都星〈けいとせい〉)を表すといわれます。星の信仰に由来し、古くから加護を願って車や衣服にあしらわれ、やがて家紋として広く用いられるようになりました。細川家では、2代忠興(ただおき、1563~1645)が織田信長より九曜紋を拝領したと伝えられ、のちに多用された9つの円が離れた紋は「細川九曜」とも呼ばれます。細川家において九曜紋は、武器武具から調度品、染織品、掛軸の表装にいたるまで、様々なところに表されました。
永青文庫での初となる家紋をテーマとした本展では、こうした大名家の伝来品にみられる九曜紋を幅広く展示し、細川家と九曜紋の関わりを紹介します。作品のあちこちに隠された九曜紋を探しに、2024年夏は永青文庫へ Come on!
九曜紋とは
九曜星(太陽、月、五惑星、羅睺星〈らごせい〉、計都星〈けいとせい〉)を象った文様。1つの円の周りに8つの円を配した形で表され、平安時代より交通安全などの加護を願って乗り物や衣服に付けられました。のちに家紋として定着し、江戸時代には大名・幕臣100以上の家が九曜紋を用いていたといわれます。下総国の千葉氏の紋として知られ、関東から東北、やがて全国へと広まりました。
細川家と九曜紋
細川家には幾つかの家紋がありますが、九曜紋は、2代忠興(ただおき、1563~1645)のときに織田信長から拝領し、定紋(じょうもん、公式の場で用いる家紋)になったと伝えられます。細川家の家記『綿考輯録(めんこうしゅうろく)』によれば、信長の持つ小刀の柄に表された九曜紋があまりにも見事であったため、忠興が自身の衣服にこの紋を付けたところ、これを見た信長が細川家の家紋にするよう命じたといいます。その後、延享4年(1747)に7代宗孝(むねたか、1718~1747)が江戸城で斬り付けられる事件が勃発。一説には家紋の見間違いによる事故とされ、この事件を機に、細川家は9つの円を離した「細川九曜」に変更したともいわれています。

「九曜紋散蒔絵鞍・鐙」 江戸時代(17~18世紀) 永青文庫蔵
「九曜紋散蒔絵鞍・鐙」 江戸時代(17~18世紀) 永青文庫蔵
「山鳥頭立越中頭形兜」 細川宗孝所用 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵
「山鳥頭立越中頭形兜」 細川宗孝所用 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵
「白羅紗九曜紋付陣羽織」江戸時代(17~18世紀)、永青文庫蔵
「白羅紗九曜紋付陣羽織」江戸時代(17~18世紀)、永青文庫蔵
「色絵九曜紋散香炉」江戸時代(19世紀)、永青文庫蔵
「色絵九曜紋散香炉」江戸時代(19世紀)、永青文庫蔵
「桜唐草九曜紋螺鈿料紙箱」江戸時代(18~19 世紀)、永青文庫蔵
「桜唐草九曜紋螺鈿料紙箱」江戸時代(18~19 世紀)、永青文庫蔵
細川光尚筆 「和歌詠草」(部分) 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵
細川光尚筆 「和歌詠草」(部分) 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵
「九曜紋図目貫」 江戸時代 永青文庫蔵
「九曜紋図目貫」 江戸時代 永青文庫蔵
「九曜紋紫羅紗鞍覆」 江戸時代(19世紀) 永青文庫蔵
「九曜紋紫羅紗鞍覆」 江戸時代(19世紀) 永青文庫蔵

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