名称:ヴィヴィアン佐藤 「proof of absence(不在の証明)」YUGEN Gallery
会期:2024年6月8日(土)〜2024年6月17日(月)
会場:YUGEN Gallery
開館時間:13:00 〜 19:00
土曜日・日曜日・祝日は20:00まで
最終日は17:00まで
入場料:無料
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F
TEL:03-5330-2210
URL:YUGEN Gallery
ドラァグクイーン、建物を建てない「非建築家」、そして映画評論に全国各地での町おこしと、フィールドを越えて活動するヴィヴィアン佐藤による展覧会「proof of absence(不在の証明)」。
現代美術家として精神分析で使うロールシャッハ・テストから着想した平面作品、小説家・カフカの最晩年作品の頁片とタランチュラの抜け殻が立体額に収められた作品等々。手法やモチーフのあらゆる次元を越えた作品を発表しています。
「アートにおいて内容と形式を問題にするとき、私たちは眼前に何を見るのか。『原型』とその『反復』という無限のイメージの量産/受託は、いまだシュミラクルの地獄か、もしくは生ぬるい温床を満喫するしかないのか」
本展における見所のひとつに挙げられるのが、蜘蛛の巣や網の目をモチーフとする作品。それは自身の芸術へのオマージュでもあります。
「細密画を10代の頃から描いていますが、これは画面を図像で埋め尽くそうとする西洋絵画の空白恐怖症のようなもので、今の年齢からは かけ離れている感性なんです。とはいえ、過去があって今の自分があるわけで否定することなく、現在から過去の作品に血流を与えたい。また、現在の自分は未来からも影響を受けている存在なのではないか。過去と未来は現在と並走するものであると思う」
現在の価値観からは見えなくなっているものを明らかにするヴィヴィアン佐藤。考えていることと現実のズレにモヤモヤしている私たちに本質的な気づきをもたらすことでしょう。これまでの活動を見渡し、新たな表現が生まれる内容になること必至の展覧会。ぜひ、ご覧ください。
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