奈義町町政施行70周年記念/開館30周年記念「中村宏太展 ぎりぎり の しのぎ “Bear Barely”」奈義町現代美術館

「夢枕」ミクストメディア 60×44×34cm 2022年 Photo by Yoshika Horita

名称:奈義町町政施行70周年記念/開館30周年記念「中村宏太展 ぎりぎり の しのぎ “Bear Barely”」奈義町現代美術館
会期:2024年6月22日(土)~2024年7月21日(日)
会場:奈義町現代美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 
   祝日の翌日(但し、7月15日(月・祝日)開館、7月16日(火)は休館)
観覧料:一般・大学生 200円
   高校生以下・75歳以上 無料
   ※但し、常設館との共通の場合は通常料金の700円で観覧できます
住所:〒708-1323 岡山県勝田郡奈義町豊沢441
TEL:0868-36-5811
URL:奈義町現代美術館

「Perforate」弾丸、金、真鍮 30×30×125cm 2017年 Photo by Seizo Terasaki
「Perforate」弾丸、金、真鍮 30×30×125cm 2017年 Photo by Seizo Terasaki

アーティストの中村宏太が制作する作品は、いずれも身体性や偶然性、暴力性等といった身近に内在する要素を作品に取り込んでいます。そのコンセプトを軸に作り出される静謐さの中に緊張感のあるインスタレーション作品は、観る人の感覚に静かに揺さぶりをかけてきます。今展は、「夢シリーズ」と「銃シリーズ」とで構成された展覧会になります。現実と夢の境界を表現している「夢シリーズ」は、眠りに落ちながら現実と夢が溶け合うような浮遊感や夜中に身体が動かなくなった不思議な感覚は、正体を突き止められない境界があり、その「あわい」が本展のテーマになっています。また、「銃シリーズ」では、破壊をただ単に壊す・壊れることとみなすのでは無く、人を魅了する美をもたらすこともあり、ガラスや真鍮板等鏡面状の板に弾丸を打ち込み、穴や亀裂を生じさせることで、空間を異なる位相へと移行させ、観る者の意識を攪乱することを試みたものです。ミニマルでラジカルな側面も持ち合わせた造形性を志向した作品を発表するアーティストの新作展は、岡山県内初の展覧会になります。この機会に、中村宏太の作品世界観をお楽しみください。
中村宏太(なかむらこうた)
1975年神奈川県生まれ。1999年Syracuse University ファインアート科油画専攻卒業。2003年New York School of Visual Arts修了。2010年東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程油画研究領域修了、博士号取得。2015年 「太陽の塔に対峙せよ!」展(岡本太郎記念館)入選。2017年「アートオリンピア2017」銅賞を受賞。2018年バングラデシュ・ビエンナーレ出品。主な個展に2017年「Miniscule」(ステップスギャラリー銀座)、2020年「ambivalence」(みぞえ画廊 福岡)、2021年 アジア国際美術展(九州芸文館 福岡)などがある。

「境界」弾丸、ガラス、その他 45×45×1cm 2019年 
「境界」弾丸、ガラス、その他 45×45×1cm 2019年 
「夢枕」ミクストメディア 60×44×34cm 2022年 Photo by Yoshika Horita
「夢枕」ミクストメディア 60×44×34cm 2022年 Photo by Yoshika Horita

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