名称:「不和のアート:芸術と民主主義 vol. 2」東京藝術大学大学美術館
会期:2024年6月14日(金) – 6月16日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館1、2階
開館時間:午前10時 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:会期中無休
観覧料:無料
主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 毛利嘉孝研究室、清水知子研究室
住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:東京藝術大学大学美術館
2022年5月、新型コロナウイルス感染拡大がようやく収束しつつある時期に、国際政治の急激な変容を受けて陳列館で「不和のアート:芸術と民主主義(The Arts of Dissent: Art and Democracy)」を開催した。その年2月に始まったロシアによるウクライナの侵略はその象徴的な出来事だったが、その前からナショナリズムや自民族主義、レイシズムや排外主義が広がり、権威主義的国家の台頭、暴力による政治的弾圧、少数民族の迫害、原理主義の拡大が進んでいく。この状況に対して、どのようにアートが関わることができるのかを考えようとしたものであった。
昨年、ハマスによるイスラエル攻撃をきっかけにしたイスラエルのパレスチナ攻撃は、その後激化の一途を辿り、パレスチナの多くの市民が犠牲となっている。これを受けて世界の二分化が進み、もはや合意形成ができない状況になっているように見える。アートも例外ではない。2021年「ドクメンタ15」で起こった「反ユダヤ主義」をめぐる議論はその後も終わることがない。ナショナリズムや排外主義が広がる一方で、権威主義国家による暴力的な民主主義の弾圧はますます激烈なものになりつつある。これを受けて、アートの世界も政治をめぐって機能不全に陥っているようにみえるのだ。
この時代にアートは何ができるのか。本企画「不和のアート:芸術と民主主義 vol. 2 (The Arts of Dissent: Art and Democracy vol. 2)」は、政治、特に民主主義と芸術との関係を議論する一時的な場を作ろうというもの。この間の国内外の芸術と民主主義をめぐる議論を踏まえつつ、展示やパフォーマンス、ディスカッション、ワークショップを迎え、この危機的な状況において何ができるのか考えたい。
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