名称:「六十余州名所図会 ―広重と巡る日本の風景―」和泉市久保惣記念美術館
会期:2024年6月30日(日)〜8月25日(日)
会場:和泉市久保惣記念美術館
観覧料金:一般500円
休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
住所:〒594-1156大阪府和泉市内田町3-6-12
TEL:0725-54-0001
URL:和泉市久保惣記念美術館
明治時代を迎え廃藩置県により県が設置されるまでは、律令制という制度のもと日本は68の国に分かれていました。当時は壱岐や佐渡などの島々もひとつの国に数えられ総称して六十余州と呼ばれました。本展覧会は歌川広重が日本全国を描いた「六十余州名所図会」全70点を一堂に公開します。
「六十余州名所図会」は、絶筆として知られる「名所江戸百景」とともに広重が晩年に精力的に挑戦した縦構図による作品です。縦構図は左右の広がりに乏しく、風景の雄大さを表現するのに適しているとはいえません。そのため広重は事物を左右にジグザグに配置して、視線の往復を促す構図や、手前の事物を極端に大きく描き、遠景を小さく描くという大小による遠近の表現に挑戦することで、画面の中に奥へと広がる空間をつくり出すことに成功しました。いかに風景の広がりや雄大さを表現しているかが本作の見どころといえます。
日本全国の名所を巡ることができる本作は海外でも人気を得ています。広重が作り出した日本の風景をぜひお楽しみください。
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