名称:「~近代日本創生の源流を学ぶ~ 『若き渋沢栄一 欧州を巡る』展」ガスミュージアム
会期:2024年6月29日(土)〜2024年9月23日(月)
会場:ガスミュージアム
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
7月15日、8月12日、9月16日・23日は開館
7月16日、8月13日、9月17日は休館
入場料:無料
住所:〒187-0001東京都小平市大沼町4-31-25
TEL:042-342-1715
URL:ガスミュージアム
今年7月に新しいお札の顔となる渋沢栄一は、「近代日本をつくった男」「日本資本主義の父」とも呼ばれる人物ですが、その原点には、慶応3年(1867)に27歳の若さで随行した、将軍名代の徳川昭武公のパリ万博使節団での欧州歴訪体験がありました。
栄一は、昭武公の欧州各国への表敬訪問の同行、その後の留学生活から、最新の産業技術や食文化、経済システムを目の前にし、それまでの考え方を改めて知識や情報を吸収していきました。
時代が明治へと変わり帰国した栄一は、欧州での経験を活かし「合本(がっぽん)法」(市民の利益のために出資者を広く集めて事業を興し、その事業で得た利益を分配すること)を実践していきました。その後、生涯を通じて、合本法の考え方を変えることなく様々な制度や組織、事業を生み出し、近代日本の礎を築いていきます。また栄一は、欧州で、ガス、上下水道、鉄道をはじめとする社会インフラへの知見や、寄付による福祉システムの運営、軍人と商人の対等な関係など、身分や立場を越えた関係のあり方も学んでいます。経済人としてだけなく、福祉や教育など、栄一が生涯を掛けて尽力した公益のための取り組みにも影響を与えていると考えられます。
今展示会は、第一部を企画展として、使節団の一員であった杉浦譲と渋沢栄一の欧州見聞記「航西(こうせい)日記」を中心に、徳川昭武公の欧州滞在中の日記や、上司の栗本鋤雲(じょうん)による「暁窓追録(ぎょうそうついろく)」などの資料から、栄一らの欧州歴訪の軌跡をたどります。そして、栄一が各地で学んだ知識や情報が、帰国後にどのように近代日本において結実していったのか紹介しています。あわせて、栄一らが欧州滞在時に各国で触れた食文化の体験についても取り上げています。
第二部は、若き日にパリで感動を抱いた近代都市インフラの「ガス事業」を、市民のための公益事業として日本で実践した歴史、「渋沢栄一とガス事業 ~公益追及実践の軌跡~」(常設展示)をご覧いただく構成の展示会としています。
また、本展との連動企画として、栄一たちが訪れた時代の欧州料理を現代風にアレンジした特別料理教室を、東京ガス料理教室で8月と9月に開催します。
若き渋沢栄一の欧州見聞を身近に感じていただきながら、食文化の歴史に触れられる貴重な機会です。
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