常設展「日本画って何だろう?」大和文華館

北野恒富《鏡の前》1915年 滋賀県立美術館蔵

名称:常設展「日本画って何だろう?」大和文華館
会期:2024年7月6日(土)〜9月23日(月・休)
休館日:毎週月曜日(ただし祝休日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
開館時間:9:30-17:00(入場は16:30まで)
会場:滋賀県立美術館 展示室1
観覧料:一般/540円(430円)
    高校・大学生/320円(260円)
    ※( )は20名以上の団体料金
住所:〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1(文化ゾーン内)
TEL:077-543-2111
URL:滋賀県立美術館

私たちが日頃何気なく使っている「日本画」という言葉。
その厳密な定義は実は結構難しい、そう言ったら驚かれるでしょうか。
そもそも「日本画」という言葉をつくったのはアメリカ人です。
それは、明治以降の日本に本格的に普及した「西洋画」に対する言葉として、いわゆるお雇い外国人として来日していた東洋美術史家のアーネスト・フェノロサによってつくられたのでした。
彼は、日本の絵画が受け継いできた素材や技法に注目、それを特色ある絵画様式ととらえ、「日本画」という言葉でまとめたのです。
そして、そのような考え方を受けて、フェノロサの盟友であった日本美術院の創設者岡倉天心(おかくらてんしん)は、西洋画に対抗できる美術として日本画を確立することを目指しました。天心のもとに集まった画家達によってつくられた近代日本画こそが、現在の私たちがイメージする「日本画」の基礎となっています。
そうした基礎ができてからも、西洋画の影響や戦後の画材の改革、そして美術ジャンルの多様化などによって、「日本画」の概念や枠組みは曖昧化したり、変容したりしながら今日に至っており、その定義は難しいものとなっています。
それでも(だからこそ?)「日本画」を鑑賞するのは楽しいことです。今回の展示では、そのジャンルの特徴とその多彩な魅力を、素材、形式、そして表現に注目しながらご紹介いたします。

北野恒富《鏡の前》1915年 滋賀県立美術館蔵
北野恒富《鏡の前》1915年 滋賀県立美術館蔵

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