「尾角典子 #拡散」十和田市現代美術館

「尾角典子 #拡散」十和田市現代美術館

名称:「尾角典子 #拡散」十和田市現代美術館
会期:2024年7月6日(土)〜9月8日(日) 
会場:十和田市現代美術館(サテライト会場space)
観覧料金:無料
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
住所:〒034-0082青森県十和田市西二番町10-9
TEL:0176-20-1127
URL:十和田市現代美術館

ロンドンと京都を拠点に活動する尾角は、世界を構成する法則や超越的な力に関心をもち、哲学、宗教学、量子力学、情報熱力学などの理論体系に、神話、伝説、オカルトといった民間伝承の物語や思想を織り交ぜ、コラージュ、アニメーション、VRやAIといった現代のテクノロジーを複合的に用いて制作している作家。
本展では、人型にくり抜かれたパネル、マイク、2台のモニターとそれに接続された画像生成AIなどを用いたインスタレーションが展示される。鑑賞者は、自分の名前をマイクでAIにインプットすることで、モニターに表示されている「space」を変化させることができ、その結果をインスタグラムで拡散することを促される。
この作品は、小説家ウィリアム・バロウズの「Language is a virus from outer space(言語は外部から来たウイルス)」という一節に着想を得て制作されている。外部から来た鑑賞者が入力した固有の名前によってモニターの「space」が変化することは、固有の遺伝子を持ったウイルスが宿主に侵入し、自らが作った新たな細胞を放出することに見立てられているのみならず、言語が人間のコントロールを超えて影響力を持つことと重ね合わされている。
ウイルスの生態に着目し、人間に影響を与える言語やデジタル情報技術との類似性を見出すことで、尾角の得意とする領域横断的な視点が提示される。
※本展は十和田市現代美術館サテライト会場「space」(住所:青森県十和田市西三番町18-20)にて開催

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「六十余州名所図会 ―広重と巡る日本の風景―」和泉市久保惣記念美術館
  2. 「英国ロンドン派」益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
  3. 「コレクションが出会う道東(ばしょ)」神田日勝記念美術館
ページ上部へ戻る