「おしゃべり美術館 ひらビあーつま~れ10年記念展」平塚市美術館

石井礼子《私の周囲 テレビを見よう》2007年、平塚市美術館寄託

名称:「おしゃべり美術館 ひらビあーつま~れ10年記念展」平塚市美術館
会期:2024年9月21日(土)~2025年2月16日(日)
会場:平塚市美術館
展示室:展示室Ⅱ
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、9月24日、10月15日、11月5日、2025年1月14日、年末年始(12月29日~1月3日)
   ※ただし9月23日、10月14日、11月4日、2025年1月13日は開館
観覧料:一般 200円(140円)
   高大生 100円(70円)
   中学生以下 無料
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※毎週土曜日は高校生無料
   ※各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
   ※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものを要提示)
住所:〒254-0073神奈川県 平塚市西八幡1-3-3
TEL:0463-35-2111
URL:平塚市美術館

大沢昌助《スタートライン》1964年、平塚市美術館蔵
大沢昌助《スタートライン》1964年、平塚市美術館蔵

平塚市美術館では2015年に「対話による美術鑑賞事業」をスタートさせ、市民参加者「ひらビあーつま~れ」のメンバーとともに、平塚市内の小学生と学校や美術館で、おもに所蔵作品を用いて美術鑑賞する活動を続けてきました。10年目をむかえる今年、対話型鑑賞とこれまでの活動を紹介する展覧会を開催します。
いわゆる対話型の作品鑑賞は1980年代にニューヨーク近代美術館で開発されたVTS(Visual Thinking Strategies)が始まりとされます。作品のことをよく知る誰かから説明を受けるのではなく、鑑賞する人がじっくりと作品をみて、少人数のグループで一緒に鑑賞します。他の人との対話を通じてそれぞれの人が解釈を構成し、目の前の作品の核心とその魅力に迫っていくという方法です。
そのような特徴をもつ対話型鑑賞を続けてきた「ひらビあーつま~れ」の活動を紹介するため、本展では事業の中で用いてきた所蔵作品を中心に約30点を選び、対話のきっかけとなるよう5つのテーマに分けて展示します。また、平塚市内の小学生と地域の方々に支えられた活動であることから、他館所蔵で湘南地域にゆかりの作品や対話を促す作品も展示します。
この鑑賞方法は、大人が見慣れた絵をみても、新しい発見をともなったり、解釈を更新することが起こり得ます。イメージそのもの、あるいは表現のもつ力を再認識するとともに、鑑賞といういとなみが一個人の中で完結するものではなく、ひと続きのつながりとして社会に開かれていることにも気づかされます。
本展の趣旨に鑑み、展示室で作品に関して自由に話していただける「おしゃべりOK」な展覧会です。美術作品の鑑賞方法は一様ではありませんし、美術作品との付き合いは個人の一生の楽しみともなります。それぞれの鑑賞をお楽しみください。

三岸好太郎《旅愁》1934年、平塚市美術館寄託(国際興業コレクション)
三岸好太郎《旅愁》1934年、平塚市美術館寄託(国際興業コレクション)
工藤甲人《樹木のうた》1956年、平塚市美術館蔵
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原良介《on the bank》2008年、作家蔵
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伊藤彬《青幻記》1976年、平塚市美術館蔵
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石井礼子《私の周囲 テレビを見よう》2007年、平塚市美術館寄託
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