「漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-」逸翁美術館

「漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-」逸翁美術館

名称:「漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-」逸翁美術館
会期:2024年9月21日(土)~2024年11月24日(日)
会場:逸翁美術館
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、9月24日・10月15日・11月5日
   ※ただし9月23日・10月14日・11月4日は開館
観覧料:一般 1,000円
   大・高生 800円
   中学生以下 無料
住所:〒563-0058大阪府池田市栄本町12-27
TEL:072-751-3865
URL:逸翁美術館

三砂良哉作「黒地百合蒔絵螺鈿中次」 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地百合蒔絵螺鈿中次」 昭和26年 阪急文化財団蔵

三砂良哉(みさごりょうさい 1887~1975)は、大正から昭和にかけて活躍した漆芸家です。西宮で代々酒造業を生業としていた家に生まれましたが、幼少期に日本画家・守住貫魚(もりずみつらな)に私淑し日本画を学んだ後、明治30年代には漆芸の道に入りました。大阪府工芸協会に所属し、大阪府工芸展覧会などに出品を重ね、大阪を代表する漆芸家の一人として活躍しました。
その後、昭和4年(1929)に小林一三が創立した在阪の工芸作家による「阪急工美会」の幹事、昭和13年(1938)には、武者小路千家 十二代家元 愈好斎宗守及び木津聿斎が組織した「清技会」にも名を連ねています。寡作な作家ではありませんでしたが、未だ高い評価を得られていません。しかし絵画的で精妙優美な作風で知られ、遺っている作品は技術力の高さだけでなく、創作性・デザイン力に満ちあふれています。愈好斎をはじめ、清海泰堂など武者小路千家の茶人や、小林一三に好まれたのもうなずけます。
小林一三と三砂良哉がいつ出会ったのか、明治42年頃には知遇を得ていたことが近年の研究で判明しましたが、不明な点も残っています。しかし良哉はたびたび池田を訪れており、一三の好み物を多く手がけました。
本展では三砂良哉を大々的に取り上げる日本で初めての展覧会です。天才的な技術を持ちながらも世に知られなかった悲運の漆工・三砂良哉、その漆芸の粋を集めた作品をぜひご覧ください。

三砂良哉作「黒地光琳写杜若蒔絵螺鈿薄茶器」 昭和23年(推定)阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地光琳写杜若蒔絵螺鈿薄茶器」 昭和23年(推定)阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地歌劇雛祭楽譜蒔絵棗 逸翁好」 昭和8年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地歌劇雛祭楽譜蒔絵棗 逸翁好」 昭和8年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地石蕗蒔絵盆」 昭和29年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地石蕗蒔絵盆」 昭和29年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地蜜柑蒔絵手箱」大正10年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「黒地蜜柑蒔絵手箱」大正10年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「朱地君が代楽譜蒔絵棗 愈好斎好」 昭和時代 阪急文化財団蔵
三砂良哉作「朱地君が代楽譜蒔絵棗 愈好斎好」 昭和時代 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子山水文蒔絵香合」 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子山水文蒔絵香合」 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子蓮弁文蒔絵香合」 (内部) 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子蓮弁文蒔絵香合」 (内部) 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子蓮弁文蒔絵香合」 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子蓮弁文蒔絵香合」 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子山水文蒔絵香合」 (内部) 昭和26年 阪急文化財団蔵
三砂良哉作 「スペイン扇子山水文蒔絵香合」 (内部) 昭和26年 阪急文化財団蔵

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