小栗千隼 + 田枝宏昭 「漫画展-異世界散歩 MANGA Exhibition ‘Walk in Another World’」ツォモリリ文庫

小栗千隼 + 田枝宏昭 「漫画展-異世界散歩 MANGA Exhibition ‘Walk in Another World’」ツォモリリ文庫

名称:小栗千隼 + 田枝宏昭 「漫画展-異世界散歩 MANGA Exhibition ‘Walk in Another World’」ツォモリリ文庫
会期:2024年8月23日(金)〜2024年9月2日(月)
会場:ツォモリリ文庫
開館時間:12:00 〜 18:00
休館日*火曜日、水曜日、木曜日
入場料:無料
住所:〒182-0002 東京都調布市仙川町1-25-4 シティハウス仙川 1F
TEL:03-6338-1469
URL:ツォモリリ文庫

おぐりちはやが描く漫画の主人公は、ごく普通の母子やあどけない子ども、どこにでもいそうな男女がほとんどです。けれど読み進むうちにいつの間にか時空が歪み、世界がひっくり返っていきます。思いもよらない異世界に迷い込んでいきます。けれどその異世界は、どこか懐かしく、愛に満ちています。
そんな彼の異世界の原点にあるのが、今回の展示会場に設置されるリアカーハウスです。おぐりがかつてそこで寝起きをしたハウスは長さ180cmに満たない棺桶のような箱で、50ccのカブに接続し、時速30kmで動く家でした。極小のスイートホームは、彼の作風を確立した創作の源であり、貨幣経済の息苦しさから解放されるアクションでもありました。
その後おぐりは結婚し、父となり、1LDKのマンションに住みます。しかし、心には今もリアカーハウスの狭苦しくも伸びやかで、自由なともしびが燃えています。オーディエンスの皆さんには、このリアカーハウスで一本の不思議な映画に出会っていただきます。
一方の作家、田枝宏昭は、ショルダーバック一つの軽装でアフリカや中東の40カ国を巡った経験を持ちます。旅人であろう、バックパッカーであろうとする衝動とは異なり、ただ生きるためにそこに身を置きました。そして、さまざまな人種のさまざまな祈りの形が焼印のように押され、いつしか自動書記のように、排出されていくのでした。
画材にこだわりはなく、脳内で変換された祈りの形が、手近にあったハガキサイズの紙に、カラーマーカーで無尽蔵に描かれていきました。意図のない、あえて言うなら、生きてきた軌跡、あるいは煩悩と表現すべき、小サイズでありながら、無限に広がる世界観を存分に味わってください。

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