名称:「高橋貞一郎・中島覚雄 師弟展」市立岡谷美術考古館
会期:2024年9月21日(土)〜11月10日(日)
会場:市立岡谷美術考古館
休館日:毎週水曜日
開館時間:10:00~18:00
入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です、
住所:〒394-0027 長野県岡谷市中央町1-9-8
TEL:0266-22-5854
URL:市立岡谷美術考古館
岡谷市出身の洋画家 髙橋貞一郎(1897-1955)は、教師をするかたわら、岸田劉生に師事し、フランスにも留学するなど画業に励み、春陽展、日展、一水会展などに出品、受賞を重ねました。晩年には自宅を開放して絵画教室を主宰し、そこに集う岡谷ならびに近隣地区の絵を志す人々に大きな影響を与えました。
その髙橋の絵画教室で学んだ一人に、中島覚雄(1921-1985)がいます。中島は伊那市長谷出身、幼いころから絵を描くことを好みました。志願して横須賀海兵団に入団し、終戦後は、絵を描く時間を長く確保したいという理由から、箕輪町で新聞店を営み、絵画制作を続けました。当初は髙橋に師事し、その後は辻村八五郎、辻永、中村研一、田村一男に学びます。光風会会員となり、長野県美術展、光風会展、日展などで受賞を重ねました。その後はフランスのグラン・ド・ショーミエール等で学び、複数回にわたる渡欧では国際展でも入選、受賞を果たしました。
このように中島は生涯で多くの師に学びましたが、最も強く影響を受けたのが髙橋貞一郎であり、1955年に髙橋が逝去した際には、筆を折ることも考えたといいます。髙橋亡き後は、師から受け継いだ作風を発展させ、岡谷や伊那、ヨーロッパの風景を堅実に生き生きと描き出しました。
本展では、中島の作品を、諏訪地域の洋画家の草分けともいえる師 髙橋の作品とともに二期に分けて展示します。両者の作品の共通点、相違点に着目しながら、中島の画業を、髙橋から受けた影響をもとに振り返ります。
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