西山英明作品展「都電に乗って 1967-68」日本カメラ博物館

九段下附近 1968年9月22日

名称:西山英明作品展「都電に乗って 1967-68」日本カメラ博物館
会期:2024年10月1日(火)~10月27日(日)
会場:JCIIフォトサロン
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:無料
住所:〒102-0082東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビルB1F
TEL:03-3263-7110
URL:日本カメラ博物館

上野広小路 1967年10月8日
上野広小路 1967年10月8日

 JCIIフォJCIIJCIIフォトサロンでは、来る2024年10月1日(火)~10月27日(日)まで、西山英明作品展「都電に乗って 1967-68」を開催します。
 1942年に東京・王子で生まれた西山英明氏は、高校を卒業後、フリーランスの社会派写真家として東京の様々な景色を捉えたのち、産経新聞社年鑑局に勤務しました。近年では、撮影したフィルムやプリントを生まれ育った王子にある北区飛鳥山博物館に寄贈し、作品を後世に伝えていく活動を行っています。
本展では、北区飛鳥山博物館の協力のもと、西山氏が1967~68年に都電に乗って東京の日常を捉えた作品65点(すべてモノクロ)を展示いたします。
 明治時代後期、東京の交通網の一環として誕生した路面電車は都民の足として広く利用され、人々の生活に欠かせない存在でした。しかし、戦後復興から高度経済成長を迎え、自動車交通の急伸、地下鉄の普及などにより利用者が減少、路線の廃線が相次ぎます。中でも9路線がまとまって廃止された1967年12月10日の都電撤去の日は、都市の変貌や人々の生活の変化を象徴する出来事でした。
 西山氏は、慣れ親しんだ都電が廃止されることを知り、1967年から約1年半、その姿を追い続けました。上野、渋谷、池袋、日本橋、浅草など、都内各地を縦横無尽に走行する姿や、停留所や車内でのひとコマ、1967年12月9日のラストランの情景などを丁寧に写しとめています。都電とともに、地域のお祭りやお正月などの年中行事、建国記念の日のパレードやデモの様子などにもカメラを向けた西山氏ならではの視点は、都電と人々の深いつながりが感じられる写真ばかりです。時代を駆け抜けた都電とともに、なつかしい東京の風景をご覧ください。

九段下附近 1968年9月22日
九段下附近 1968年9月22日

西山 英明(にしやま ひであき)
1942年3月13日北区王子に生まれる
1953年 北区立王子小学校卒
1957年 北区立王子中学校卒
1960年 都立王子工業高等学校卒業後、フリーランスのカメラマンとなる
1966年 慶應義塾大学通信教育課程法学部法律学科卒
1971年 産業経済新聞社年鑑局入社。事業部長を経て、年鑑事業廃止(1998年10月)により退社
同社在職中に「SANフォトクラブ」を創設し代表を務める(〜現在)
講談社フェーマススクールズ「コマーシャルアート」「ペインティング」「こども美術学園講師養成」「絵画指導者養成」の各コースを修了し、同スクール児童美術教育研究会会員及び絵画指導者連盟会員として、「こども美術学園」専任講師となる。
2013年と2015年に、撮影したフィルムやプリントを北区飛鳥山博物館に寄贈し、「都電残照’67―あるカメラマンが見届けた都電ラストラン―」(2015年)、「都電の記憶―北区ゆかりの19系統・32系統を巡って―」(2018年)の展覧会を開催。

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