「前田昭博白瓷譜」セイコーハウス銀座ホール

「前田昭博白瓷譜」セイコーハウス銀座ホール

名称:「前田昭博白瓷譜」セイコーハウス銀座ホール
会期:2024年10月10日(木) 〜 2024年10月20日(日)
開館時間:10:30~19:00(最終日は17:00まで)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

雪花のごとく清らかでしっとりした磁器の肌合い。
光を捉えながら、時の移ろいとともに静かに表情を変えていく造形。
白磁の重要無形文化財保持者(人間国宝)の前田昭博氏による、和光では2014年以来10年振り4回目の個展を開催いたします。
「大学生の頃、地元・鳥取に降り積もる湿度を感じる雪が原点となり白瓷(はくじ)の制作を始めました」と語る前田氏。
淡く青味を帯び、しっとりとした白色の肌、清冽な中にも温もりが感じられる独特な釉調を創り出しています。色彩と共に氏の作品の魅力を語るのに忘れてはならないのが際立つ造形の美しさです。轆轤(ろくろ)で厚めに成形した後、自身の手により圧を加え、敢えて手あとのかすかな痕跡を残しながら丹念に削っていく工程を経る事で、硬質でありながら柔らかさを感じる相反する要素を見事に融合させた作品を生み出します。
今展は氏の古希の節目の年の個展でもあります。
「〈用〉を離れての器は成り立ちませんが、実用だけではカタチの面白さや美しさが少し足りないように思えます。」その言葉通り、使う事を否定することなく白瓷の新たな領域を切り開いていきます。
陰と陽、光と影が織りなす「器」、その境界線上にある「器のカタチ」を追求する前田氏。現在における集大成ともいうべき70点を一堂に会する、おだやかで静謐な世界をご高覧ください。

「白瓷面取壺」 W17.6×H22.6cm
「白瓷面取壺」 W17.6×H22.6cm
「白瓷面取香炉」 W12.7×H12.4cm
「白瓷面取香炉」 W12.7×H12.4cm
「白瓷面取壺」 W32.0×H37.5cm
「白瓷面取壺」 W32.0×H37.5cm

前田昭博(まえた あきひろ)略歴
1954年鳥取県河原町に生まれる
1977年大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻卒業
1991年第11回日本陶芸展「毎日新聞社賞」受賞
1997年第10回MOA岡田茂吉賞展「優秀賞」受賞
2000年第47回日本伝統工芸展「朝日新聞社賞」受賞
2003年20回記念田部美術館大賞「茶の湯の造形」展 大賞受賞
第50回日本伝統工芸展「第50回展記念賞」受賞
2004年2003年度 日本陶磁協会賞受賞
2005年第60回記念新匠工芸展「60回記念大賞」受賞
2007年紫綬褒章受章
2010年鳥取県文化功労賞受賞
2013年重要無形文化財「白磁」保持者認定
2015年大英博物館所蔵「世界の至宝展」出品
2020年2019年度 日本陶磁協会賞金賞受賞

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