「秋と冬の絵本めぐり」軽井沢絵本の森美術館

M・ブーテ・ド・モンヴェル画『わが子どもたち Nos Enfants』より「カトリーヌの日」(1887年)

名称:「秋と冬の絵本めぐり」軽井沢絵本の森美術館
会期:2024年10月18日(金)〜2025年1月13日(月)
会場:軽井沢絵本の森美術館
開館時間:10:00 〜 16:00 10月は9:30〜17:00
休館日:火曜日
   12月・1月は火曜日から金曜日休館
   12月24日・25日・31日、1月2日・3日は開館
入場料:一般 1000円、高校生・中学生 700円、小学生 500円、未就学児 無料
住所:〒389-0111長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉182(塩沢)
TEL:0267-48-3340
URL:軽井沢絵本の森美術館

絵本には、季節をテーマにした作品が数多くあります。そうした絵本の中から、本展では「秋」と「冬」の絵本に注目します。
秋の絵本に描かれる主な風景は、「紅葉」と「実り」です。例えば、バーナデット・ワッツ『リサのちいさなともだち』は、文中に秋と明示されずとも、描かれた赤や黄色に色づく木々、きのこや木の実といった自然の作物を通して、秋の美しさを伝えてくれます。
また、秋は「中秋の名月」の呼び名のある通り、月がより美しく見える季節といわれます。これにちなみ、リトアニア出身で、ポーランドを代表する絵本作家スタシス・エイドリゲビチュスの『クレセント・ムーン』をはじめ、月をテーマにした絵本原画を展示します。
冬を描いた絵本は数多く、その中でも代表的なテーマとなるのが「クリスマス」です。本展では、クリスマス絵本を多数手がけた画家の一人トミー・デ・パオラの『クリスマス・キャロル』をはじめ、多数のクリスマス絵本の原画をご紹介します。また、サンタクロースを題材にし続けた画家・小出真己による絵本作品 『サンタに恋して』(世界文化社、2007年)、『サンタ・サンタ・サンタ』(小学館、1998年)、『いつもサンタが』(リトル・モア、2003年) の原画を特集展示いたします。
冬の主要な題材にはもう一つ、「雪」があります。ゲルダ・マリー・シャイドル作『ゆきだるまのさがしもの』(ヨゼフ・ヴィルコン 画)では、主人公の、体が雪であるゆえの悩みや喜び、生命が表現されています。
加えて「雪解け」もまた、冬ならではの情景ではないでしょうか。M・ブーテ・ド・モンヴェルがイラストを手がけたアナトール・フランスの短編集『わが子どもたち』収録、「カトリーヌの日」の中では、少女カトリーヌが人形を通して、雪が降る春先の情景を伝える場面が描かれています。冬の長い軽井沢で、絵本とともに春へ想いを馳せていただけたら幸いです。

M・ブーテ・ド・モンヴェル画『わが子どもたち Nos Enfants』より「カトリーヌの日」(1887年)
M・ブーテ・ド・モンヴェル画『わが子どもたち Nos Enfants』より「カトリーヌの日」(1887年)

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