「ヴェネツィア レースガラス展- ジュリアーノ・バラリンが紡ぐ伝統の美 -」北一ヴェネツィア美術館

「ヴェネツィア レースガラス展- ジュリアーノ・バラリンが紡ぐ伝統の美 -」北一ヴェネツィア美術館

名称:「ヴェネツィア レースガラス展- ジュリアーノ・バラリンが紡ぐ伝統の美 -」北一ヴェネツィア美術館
会期:2024年9月3日(火)~12月2日(月)
会場:北一ヴェネツィア美術館
開館時間:9:00~17:30(最終入場17:00)
住所:〒047-0027 小樽市堺町5-27
TEL:0134-33-1717・FAX:0134-29-0517
URL:北一ヴェネツィア美術館

 16世紀に最盛期をむかえた“レースガラス”は、ヴェネツィアの中でもムラノ島のみで制作され、その制作技法を決して島外に漏らすことを許されない門外不出の秘法として、優れた腕を持つガラス職人のみが代々受け継いできました。
 レースガラスは、それまでの装飾には見られなかった乳白色の色ガラスで表現したレースの細やかな模様と美しさで、ヨーロッパ中の貴族を虜にし、豪華な宮殿を彩る装飾品として大流行したと言われています。現代においても、模様の複雑さや制作の難しさから、美しく繊細な模様を作り出せる熟練した職人はほんの数名しか存在しません。
 そのレースガラスにおいて、古典的な作風から現代的なアレンジまで幅広く作品を制作し続けてきた、ジュリアーノ・バラリン氏の作品を中心にご紹介致します。
 ジュリアーノ・バラリン氏は、 “レースガラスの第一人者”として技術を究極まで高めたガラス職人として評価され、2014年の『Glass in Venice』賞を受賞されました。今回の特別展では、そのバラリン氏が当館の依頼により1995年に制作した、世界初の試みであるレースガラスの和食器や和のテーブルコーディネートなど、当館でしかご覧頂けない作品も多数ご紹介致します。
 バラリン氏は惜しまれながらも2020年に工房を閉鎖しガラス制作からは一線を退いてしまったため、本場ヴェネツィアでもこれだけの作品を一堂にご覧いただくのは難しく、本展は大変貴重な展覧会です。
 難易度の高い技法を用いて制作された繊細で美しいレースガラスの世界を、どうぞご堪能ください。
※『Glass in Venice』賞…ヴェネツィアで活躍するガラス作家の中から選び抜かれた作家に贈られる栄誉ある賞。ヴェネツィアの博物館協会とヴェネト科学文学芸術学院がその年の作家を選定する。

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