ソール・ライター 「Saul Leiter」art cruise gallery by Baycrew’s

ソール・ライター 「Saul Leiter」art cruise gallery by Baycrew’s

名称:ソール・ライター 「Saul Leiter」art cruise gallery by Baycrew’s
会期:2024年10月25日(金)〜2025年1月13日(月)
会場:art cruise gallery by Baycrew’s
開館時間:11:00 〜 20:00
入場料:無料
住所:〒105-5502 東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F
URL:art cruise gallery by Baycrew’s

株式会社ベイクルーズが運営するアートギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s」の第5回展示として、ニューヨークの写真家・Saul Leiter(ソール・ライター)の写真展『Saul Leiter』を10月25日(金)より開催します。
美術史上初めて米国が世界の中心地となった1950年代、その最前線を担っていたのがニューヨークでした。ソール・ライターも、アートの“新天地”を目指しこの地にたどり着いた多くの若者たちの一人でした。しかし、ライターは肥大化していくアートの潮流に背を向けるように、レンズを通して発見したニューヨークの街中に潜む色彩と詩情に満ちた小さな断片を写し取り、その大半を世に知らせぬままこの世を去りました。1950年代からファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消し、以降、東10丁目の自宅周辺からほとんど離れることなく、自らの美意識に淡々と従って生きていたライターの生活が一変したのは、2006年、ドイツのシュタイデル社が刊行した初の写真集『Early Color』でした。
この一冊の写真集により、忘れ去られた存在であった80代のライターは“カラー写真のパイオニア”として、再び光の当たる世界へ引きずり出されることになったのです。以降、世界各地で展覧会の開催や写真集の刊行が相次ぎ、2013年の没後もその評価はさらに高まり続け、没後なお“発展途上の写真家”であり続ける稀有なアーティストです。
2014年、ソール・ライター逝去の翌年に創設されたソール・ライター財団が着手したのが、未整理となっていた大量のカラーポジのアーカイブ化でした。財団代表のマーギット・アーブをはじめとするスタッフの献身的な努力により、2023年、ソール・ライター生誕100年にあたって未公開のカラー作品約150点が写真集、プロジェクションという形で日の目を見ました。
本展では、没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修のもと、新たにプリントされた作品44点を日本で初めて展示します。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターの生み出した唯一無二の色彩の世界を存分に体験していただける貴重な機会となります。

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