「evala 現われる場 消滅する像」NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)

「evala 現われる場 消滅する像」NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)

名称:「evala 現われる場 消滅する像」NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
会期:2024年12月14日(土)〜2025年3月9日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
   年末年始(12月28日〜1月3日)、2月9日は休館
入場料:一般 1000円、大学生 800円、高校生以下・65歳以上・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
住所:〒163-1404東京都新宿区西新宿3-20-2  東京オペラシティタワー4F
TEL:0120-144-199
URL:NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)

《-a》2021年(参考図版)「2121年 Futures In-Sight」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)展示風景 撮影:清水はるみ
《-a》2021年(参考図版)「2121年 Futures In-Sight」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)展示風景 撮影:清水はるみ

いわゆる視覚を中心にした表現領域である「美術(visual arts)」に対し,聴覚を中心にした表現として「サウンド・アート」があります.サウンド・アートでは楽音(楽器で演奏される音)によらない,自然環境音を録音した素材などの,さまざまな音が使用され,「聴くこと」自体を主題とするなどの特徴によって,同じく聴覚による芸術表現である音楽と区別されています.それは,聴くことから広がる知覚世界の提示という側面を持っています.ゆえに,サウンド・アートは,見ることに偏重した美術に対して,もうひとつの見ることを提示する表現でもあると言えるでしょう.
evalaは,2000年代以降,個人としての活動のみならず,多くのコラボレーションを行なうなど,幅広い分野で活躍する音楽家でありサウンド・アーティストです.2017年からは,新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を国内外で展開しています.ほぼ音だけで構成されているにも関わらず鑑賞者の視覚的想像力をも喚起する作品群は,既存のフォーマットに依拠しない音響システムを駆使した独自の「空間的作曲」によって,文字通り「耳で視る」ものとして高い評価を得ています.
2013年にevalaと世界的なサウンド・アーティストである鈴木昭男とのコラボレーションとしてICC無響室で制作,発表された《大きな耳をもったキツネ》は,後に「See by Your Ears」となるevalaの活動の方向性を定めた原点と位置づけられる作品となりました.
「evala 現われる場 消滅する像」展は,作家の活動史においても重要な作品を制作するきっかけとなったICCを会場に開催される,「See by Your Ears」シリーズの,本展のための新作を含めた,現時点における集大成となる展覧会です.《大きな耳をもったキツネ》や,そこから発展し多くの国々で発表されてきた作品,さらにICCで最も大きな展示室を全室使用した大型インスタレーションほか,複数の新作によって,精緻に構築された音響空間のなかで,聴くことと見ることが融け合う新たな知覚体験をさまざまな方法で提示します.

《大きな耳をもったキツネ》2013-14年 撮影:木奥恵三
《大きな耳をもったキツネ》2013-14年 撮影:木奥恵三
《Womb of the Ants》2018年(参考図版)国立アジア文化殿堂(光州、韓国)での展示風景 図版提供:国立アジア文化殿堂
《Womb of the Ants》2018年(参考図版)国立アジア文化殿堂(光州、韓国)での展示風景 図版提供:国立アジア文化殿堂
《Score of Presence》2019年 撮影:清水はるみ
《Score of Presence》2019年 撮影:清水はるみ
Photo: Susumu Kunisaki
Photo: Susumu Kunisaki
《Sprout》2024年(参考図版)旧Bunkamura Studioでの展示風景 図版提供:Bunkamura、渋谷ファッションウイーク
《Sprout》2024年(参考図版)旧Bunkamura Studioでの展示風景 図版提供:Bunkamura、渋谷ファッションウイーク

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