「ドールという変移する記号4」秋保の杜 佐々木美術館&人形館

「ドールという変移する記号4」秋保の杜 佐々木美術館&人形館

名称:「ドールという変移する記号4」秋保の杜 佐々木美術館&人形館
会期:2024年11月20日(水)〜2024年12月22日(日)
会場:秋保の杜 佐々木美術館&人形館
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 800円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
住所:〒982-0242 宮城県仙台市太白区秋保町境野字中原128-9
TEL:022-797-9520
URL:秋保の杜 佐々木美術館&人形館

明治時代のはじめ、西洋からの彫刻(アート)が日本に伝わり、仏師や人形師などにも大きな影響を与えました。しかし後に、帝展などの場で人形は、彫刻ではなく工芸というジャンルのほうへ振り分けされています。そのことから、あくまで「日常の中で使い、生産され消えていくもの」というイメージが強かったのだと思われます。そして現在、日本の創作人形は、さまざまな影響をうけ、いくつもの文脈をまたいだグラデーションで構成されています。柳宗悦が「民藝」という言葉で語った営みの中の美、西洋から入ってきた彫刻や立体アートといった類のものたち…。さらに、日本のマンガやアニメ文化、フィギュア・ジオラマなどの類も加わり、より複雑に自由なかたちに変化してきました。
人形は他者からの付加価値よりも対峙者個人の精神の重さによる価値が高く、時にその価値は人々の想像を超えることがあります。よって、広義な意味で「人形」は、人が人間と認知する機能を持つものであり、人間の形を保つ必要性すらないともいえるでしょう。 人形と対峙する行為は、まだ見ぬ人間の本質を知っていくための入り口なのかもしれません。
今回、会場に並ぶ作品は技法も素材もさまざまです。しかし一貫して、それぞれ人形の役割を連想させる力があります。それらを鑑賞しながら、人形と人間が築くであろう関係性について、改めて探っていければと考えています。

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