名称:川島史也 「Figure」gallery neo_/ Senshu
会期:2024年12月13日(金)〜2025年1月12日(日)
会場:gallery neo_/ Senshu
開館時間:15:00 〜 19:00
土曜日・日曜日は13:00〜17:00
休館日:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
12月23日〜1月3日は休廊
入場料:無料
住所:〒305-0047 茨城県つくば市千現1-23-4 マイコーポ二の宮101
URL:gallery neo_/ Senshu
この度、gallery neo_/Senshuでは、乾漆やブロンズ鋳造の技法を用い、主に人物彫刻として表現する 彫刻家 川島史也(かわしまふみや)の個展を開催する運びとなりました。
ー立体表現であるがゆえに、形態を宿すための素材を必要とし、素材を宿すための形態を必要としているー
川島は、ブロンズと漆を主な素材とし作品制作をしてきました。制作は、塑造(粘土)によって原型を作ることから始まり、その人物表現は、人間の在り方を鋭く追求します。静謐を湛えながら、その抒情性の豊かさを前に、観るものは深入りせずにはいられません。それらの佇まいは粘土からブロンズや漆に素材転換しながら作家の意図に反し、あるいは意図的に、素材の特性を有しながら人間の豊かな表情を醸し出します。
ー死んでいった素材に生きた人間の形を与えるということを、私はしている。生きていて、死んでいるような彫刻ー
近年、氏は人物彫刻の造形性と併せて、素材表現の多様性を追求しています。「ブロンズは金属であるため、固く冷たいが、鋳造時においては、熱と光を放ち、流動性を得て鋳型に流し込まれる。のち、熱と光を失い動かなくなる。漆は、漆黒という言葉があるように、黒をイメージすることが一般的であるように思う。しかし、ウルシノキを傷つけ、溢れ出てきた漆の色は、白い。白色の漆は、空気に触れて、飴色へと変わり、黒く固まり動かなくなる。」
鋳造過程にて起こる現象に、「生を帯びて死んでいくような感覚を覚える。」といいます。素材転換後は素材自体をどう見せるかが、彼のさらなる表現の重要な要素の一つとなります。素材と技法の特質が活かされ、それを纏うとき、彫刻表現は自ずと新たな表情と雰囲気を醸し私たちの前に表出されます。
川島の具象彫刻に対峙する時、熱を帯び、光に纏われ、冷たくなった存在としての人物造形は、「冷たいブロンズ像」ではなく、「親しみを持つ存在」として現れます。
この機会に川島史也の彫刻をぜひご高覧いただけますと幸いです。
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