名称:ARTIST FOCUS #05「三嶽伊紗 カゲ ヲ ウツス」高知県立美術館
会期:2024年12月17日(火)〜2025年2月21日(金)
会場:高知県立美術館 1階 展示室D
観覧料金:一般370円(290円)、大学生260円(200円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
休館日:12月27日~1月1日
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
協力:ギャラリーヤマグチクンストバウ、京都樹脂株式会社、有限会社山本製作所、谷川原吉春、脇原大輔
後援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、KCB 高知ケーブルテレビ、エフエム高知
住所:〒781-8123高知県高知市高須353-2
TEL:088-866-8000
URL:高知県立美術館
ARTIST FOCUSの第5回として、高知県高知市出身の美術作家、三嶽伊紗(みたけ・いさ)の個展を開催する。
三嶽は、視覚をはじめとした人間の認知能力や、事物の存在の不思議への尽きせぬ関心を、理知的かつ繊細な手つきによって、オブジェやインスタレーション、映像といった美術作品として昇華させてきた。
三嶽が手掛ける造形物の、検査器具や実験装置を彷彿させる抑制的な佇まいは、「当たり前にモノやカタチをつくらない」という姿勢に裏打ちされている。キャリアの半ばから取り組み始めた、デジタルカメラとコンピュータによる映像表現は、はじめから「モノではない」という点で、作家の探求にうってつけの媒体であった。「写す」あるいは「映す」という、それぞれ映像の「記録」と「投影」を表す同訓異字は、いずれも「移す」を語源としている。本展タイトルにある「ウツス」の語、ひいてはその読みの響きには、「移す/写す/映す」というそれぞれの言葉が持つ複数の意味が託されているといえるだろう。そこには、光学機器に像を結んだ風景も、太古の姿を今に留める植物の化石も、さらには眠りの中で見る夢でさえも、なにかを「ウツス」、ある種の映像であるという、三嶽の姿勢が反映されている。
関西を拠点に精力的な活動を展開してきた作家の、故郷では初の個展となる本企画では、近作を中心にその作品世界を展覧する。生まれ育った高知の風景を織り込んだ映像作品など、三嶽の新たな試みにも注目したい。
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