名称:「映画字幕翻訳の仕事 ─1秒4文字の魔術」鎌倉市川喜多映画記念館
会期:2025年1月19日(日)〜2025年3月30日(日)
会場:鎌倉市川喜多映画記念館
開館時間:9:00 〜 17:00
休館日:月曜日
2月24日は開館
2月25日は休館
入場料:一般 200円、 中学生・小学生 100円
住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下 2丁目2番12号
TEL:0467-23-2500
URL:鎌倉市川喜多映画記念館
日本では外国映画を鑑賞する際、伝統的に吹き替えではなく字幕をつけて観ることが好まれ、戦前から主流となってきました。必然的に映画字幕の文化は高度に発達し、目で瞬時に読むのに適した字数や字幕の出るタイミングなど、作り方の骨組みが確立されました。フィルムの画の上に字幕をのせることから「スーパーインポーズド・タイトルズ(superimposed titles)」と呼ばれるこの特殊技能は、日本では「スーパー字幕 /字幕スーパー」と呼ばれています。初の日本語スーパー字幕付き映画は1931年公開 の『モロッコ』で、以来外国映画には優れた翻訳者たちの手によっていくつもの名訳が刻み込まれてきたのです。この『モロッコ』の字幕を手がけた田村幸彦に抜擢され、 スーパー字幕の“専門職第一号”となった清水俊二をはじめ、『カサブランカ』(1942年)で「君の瞳に乾杯」という名訳を生み出した高瀬鎮夫、川喜多夫妻が日本に紹介した『天井棧敷の人々』(1945年)や『第三の男』(1949年)、『禁じられた遊び』(1952年)など欧州映画の名作を翻訳した秘田余四郎…と、これまで卓越した職人たちが映画全盛の時代を陰で支え、字幕文化の道を拓いてきました。
本企画展では、かつてタイトル・ライターが字幕カードを手書きしていた時代の制作プロセスやその歴史の変遷、映画字幕翻訳の仕事にまつわる事柄を関連資料とともに振り返ります。また、字幕翻訳者が選出した「想い出の名セリフ」の数々を、映画イラストレーターとして知られる宮崎祐治のイラストとともに紹介します。
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