
名称:「写真の町 東川賞 海外作家賞 受賞作品展」入江泰吉記念奈良市写真美術館
会期:2025年2月1日(土) ~ 3月30日(日)
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日
主催:奈良市、入江泰吉記念奈良市写真美術館(一般財団法人奈良市総合財団)
協力:写真文化首都 北海道「写真の町」東川町、東川町文化ギャラリー
住所:〒630-8301奈良県奈良市高畑町600-1
TEL:0742-22-9811
URL:入江泰吉記念奈良市写真美術館

昨年、第40回を迎えた「東川町国際写真フェスティバル」(通称:東川町フォトフェスタ)は、北海道上川郡東川町で毎年夏に開催される国内最大級の写真の祭典です。このフェスティバルは、写真の町として知られる東川町が写真文化の発展を目指し、国内外の写真家や愛好家を一堂に集める場として続けられてきました。
フェスティバルの中心となる「写真の町東川賞」は、以下の5つの部門から構成されています。
・「海外作家賞」 ・「国内作家賞」 ・「新人作家賞」
・「特別作家賞」 ・「飛彈野数右衛門賞」
本展では、その中でも「海外作家賞」に焦点を当てた展示を行います。「海外作家賞」は、世界をいくつかの地域に分割し、毎年その対象地域を移動させながら、発表年度を問わずその地域に国籍を有する、または出自もしくは在住する写真家を対象に選定されている賞です。この仕組みは、やがて世界を一巡し、各地の多様な文化や視点を反映した作品を広く紹介することを目指しています。
今回の展示では、世界各地の写真家32名による92作品を紹介します。展示作品は、各地域に根ざした独自の視点や感性で撮影されており、見る者に多様な世界観と写真芸術の奥深さを伝えます。これらの作品を通して、異なる文化や社会背景から生まれる表現の違いや、写真が持つ普遍的な力を感じていただけることでしょう。
同時開催 入江泰吉「1970年代の奈良」展
1970年11月、入江泰吉は初の本格的なカラー写真集『古色大和路』を出版しました。この作品は大きな成功を収め、入江にとって新たな挑戦への確かな手ごたえとなりました。彼は古寺風物に留まらず、万葉の風景にも目を向けて精力的に取り組み始めました。
これらの歴史を意識した写真群は、『萬葉大和路』(1974年)や『花大和』(1976年)といった写真集に結実し、1976年には第24回菊池寛賞を受賞しました。受賞理由は、写真集『古色大和路』、『萬葉大和路』、『花大和』の三部作品が「古都奈良の社寺と自然を見事な写真芸術に仕上げた色彩美」として高く評価されたのです。
今回の展示では、移ろいゆく風景の中に大和の歴史美を表現するため、入江が心血を注いだ作品29点を厳選してご紹介します。表現の円熟味が増した入江の大和路への思いに触れていただければ幸いです。
*作品点数 …… 29点
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