「北欧デンマーク絵画の世界」銀座三越

トヴァード・ハゲドン・オルセン 「Forest road」 65×50cm キャンバス、油彩

名称:「北欧デンマーク絵画の世界」銀座三越
会期:2025年3月19日(水) ~ 2025年3月24日(月)
会場:本館7階 ギャラリー ※最終日は午後5時まで
住所:〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
TEL: 03-3562-1111
URL: 銀座三越

ケルド・イエンセン

「Composition 90」

67×63cm

紙、水彩、クレヨン、インク
ケルド・イエンセン
「Composition 90」
67×63cm
紙、水彩、クレヨン、インク

このたび、デンマークのヴィンテージ絵画をご紹介する展示会を開催いたします。
北欧の最南に位置するデンマークは、家具など優れたデザインで知られる国ですが、制作の黄金期と呼ばれる1950年代以降、部屋を彩ることを目的とした魅力的な絵画も多数制作されています。
今回は、あまり紹介されることがなかったデンマーク絵画の魅力にスポットを当て、国民的画家 トヴァード・ハゲドン・オルセン氏、ケルド・イエンセン氏、ハーディス・ゲラーディ氏らによる約40点の作品を展示いたします。

ハーディス・ゲラーディ

「Steet scene」

29×36cm

木版、油彩
ハーディス・ゲラーディ
「Steet scene」
29×36cm
木版、油彩

トヴァード・ハゲドン・オルセン / Thorvald Hagedorn – Olsen (1902年~1996年)
1902年にデンマークの中ほどにある市街地・スヴェンボーで生誕。
工業学校で学んだ後にパリ留学を経てデンマーク王立芸術アカデミーを卒業。数多くの表彰を受けつつ画家・彫刻家のキャリアを邁進する。
深い青と太い輪郭線を自身のスタイルとし、デンマークの風景や人々を穏やかな筆致で描く。
また、作品で普遍的なメッセージを表現することに長け、コペンハーゲンやオーフスの市庁舎の壁画を手掛けるなど、社会的に広く活躍。
幾多の功績により1936年のベルリン夏季オリンピックで開催された美術競技会に、デンマークを代表して出展している。

ケルド・イエンセン / Kjeld Jensen (1922年~1998年)
1922年にデンマーク・コペンハーゲンで生誕。
多才な芸術家であり、彼の作品は油絵から彫刻・版画・素描に至るまで多岐にわたる。
初期の作品はキュビズムの影響を受けており、アンリ・マティスやフアン・グリス、さらにはバウハウスの影響を受けたと考えられている。
20 世紀のデンマークのモダンアート運動を主導する中で、作品は抽象のスタイルに移行。ヨーロッパ美術界で広く認められ、パリのグラン・パレで開催されたFIACで名誉表彰を受ける。
制作と同時に、コペンハーゲンのグラフィック・アーツ・インスティテュート等、多数の芸術教育機関で長年教鞭をとり、後進に多大な影響をもたらした。 

ハーディス・ゲラーディ / Herdis Gelardi (1916年~1991年)
1916年にデンマーク第4の都市オールボーで生誕。
画家である父の影響を受け、幼少期から絵を描き始めたと言われている。
20歳で画商のラウリツ・ゲラーディ(Laurits Gelardi)と結婚し、20代でコペンハーゲンの絵画学校で学んだ後、戦後はイタリアとオランダに留学。デンマーク画壇において永く一線で活躍し続けた。
描くテーマは、室内画・人物画・風景画・静物画など多岐に渡り、また、後年はポストカード図案でも人気を博した。
1970年代以降、一家に一つは彼女の作品があったと言われるほど、国内で非常に親しまれている画家である。当時数少なかった女性画家として、近年ふたたび脚光が当たり始めている。

トヴァード・ハゲドン・オルセン 「Forest road」 65×50cm キャンバス、油彩
トヴァード・ハゲドン・オルセン 「Forest road」 65×50cm キャンバス、油彩

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