
名称:「住友財団助成による文化財修復成果 文化財よ、永遠に2025」泉屋博古館東京
会期:2025年4月5日(土)〜2025年5月18日(日)
会場:泉屋博古館東京
開館時間:11:00 〜 18:00
金曜日は19:00まで
休館日:月曜日
5月5日・6日は開館
5月7日は休館
入場料:一般 1200円、学生 600円、18歳以下 無料
住所: 東京都港区六本木1-5-1
TEL:03-5400-6900
URL:泉屋博古館東京
今に伝わる文化財は、その時代の修復や保存技術によって守られ、長い間の劣化や天災による損傷をくぐり抜けてきました。しかし、さらに長い時に耐え、次代に文化財を継承していくことは容易ではありません。今回の特集展示では、公益財団法人住友財団が推進してきた文化財修復助成により蘇った狩野山雪《歴聖大儒像》(筑波大学附属図書館)と《十一面観音菩薩像》(ケルン東洋美術館)を紹介します。
現在、筑波大学附属図書館に所蔵されている狩野山雪《歴聖大儒像》は、寛永9年(1632)に朱子学派儒学者・林羅山の求めに応じて描かれました。本作は同時代の文献史料に恵まれ、発注者などの制作状況や今日に至る伝来が詳細に判明する点において極めて重要な文化財です。またケルン東洋美術館に所蔵されている《十一面観音菩薩像》は、細やかな截金文様が施された南北朝時代(14世紀)の制作と考えらえる長谷寺式十一面観音像の優品です。同作は近年、展示の利便性から額装へと改装されましたが、今回の修理では保存の観点から掛幅装に戻すことになりました。
本展ではこれら文化財の資料的価値を踏まえながら、絵画修理の意義とその成果について、修理道具や旧表装部材なども交えながら紹介します。
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