
名称:鹿島茂コレクション フランスのモダングラフィック展「20世紀初頭の風刺画からアール・デコ挿絵本、1930年代グラフィック雑誌まで」群馬県立館林美術館
会期:2025年4月26日(土)~2025年6月29日(日)
会場:群馬県立館林美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、5月7日(水)
※ただし4月28日、5月5日をのぞく
観覧料:一般 830円 (660円)
大高生 410 円(320円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
※群馬県在住の65歳以上の方は平日のみ2割引き
住所:〒374-0076群馬県館林市日向町2003
TEL:0276-72-8188
URL:群馬県立館林美術館

本展は、膨大な古書コレクターとして知られるフランス文学者、鹿島茂氏のコレクションより、20世紀前半フランスの書籍・雑誌におけるグラフィック—イラストレーションや写真の図版に注目し、新しい時代の表現、すなわち「モダン」の様相を探るものです。
20世紀初頭のフランスでは、まず風刺雑誌において、前世紀から続くブルジョワ社会や政治の混乱を皮肉る斬新な表現が現れました。ここで頭角を現した若いイラストレーターたちは、続いて、革新的なモード(ファッション)や舞台芸術との接点で、色彩を平面的に使用する華やかなイラストレーションを生み、フランス・モダンの開花を告げます。
第一次世界大戦後は、細い線描や余白を特徴とする瀟洒なイラストレーションが好景気に沸く都市生活と時代の空気を伝え、豪華な挿絵本や美術雑誌が生み出されました。1925年の現代装飾美術・産業美術国際博覧会報告書を始めとする出版物は、写真図版も用いて、アール・デコの工芸や都市デザインを伝えます。
写真や印刷技術の発展によりグラフィックの主役は次第に写真へ移るとともに、1920年代末に創刊されたグラフィック雑誌『アール・ゼ・メティエ・グラフィック』や写真報道雑誌『ヴュ』は、モダンなタイポグラフィやエディトリアルデザインを世に送り出しました。
本展ではさらに、変化する時代を通じて活躍した敏腕編集者リュシアン・ヴォージェルや、時代の生活感覚を映し出すデパートの出版物にも注目し、鹿島コレクションならではの視点から「モダン」に迫ります。
20世紀前半の鹿島コレクションを総覧する本展を通して、フランスのモダングラフィックの豊かな世界をお楽しみください。







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