
名称:「不二と桃紅と水墨 創作の源泉」岐阜現代美術館
会期:2025年4月4日(金)〜2025年6月21日(土)
会場:岐阜現代美術館
開館時間:9:00 〜 16:30
休館日:日曜日、祝日
毎月第2・第4土曜日は休館
入場料:一般 500円、高校生以下 無料
住所:〒501-3939 岐阜県関市桃紅大地1番地(鍋屋バイテック会社 関工園内)
TEL:0575-23-1210
URL:岐阜現代美術館

桃紅は、山中湖近くの古い家を移築した山荘で毎年数カ月滞在し、椅子に座りながら刻々と表情を変える孤峰・富士を眺める日々を過ごしました。
富士は「ありとあらゆるものを超越した存在」であり、「二つとない山「不二」と書くのがふさわしい」と、富士への思いをエッセイやインタビューのなかで語っていましたが、自身の生き方にも重ね、群れない孤山の富士をこよなく愛しました。
山荘を包む静寂にみちた自然のうつろいのなかで過ごす時間は、桃紅にとって何ものにも代えがたい創作の源泉でした。富士の稜線の美しさや山肌に映し出す色合い、光と影は、どんな手立てをもっても表現し得ないと悟りながらも、朝の光に染まる赤富士からは朱を、山頂の雪が白く輝く冬は水墨を想起し、目の前の富士の姿に影響され生まれた心の動きや思いは、抽象の線やかたちの源となりました。
今展では、エッセイの中から富士に魅せられ、その思いを綴った文章を軸に、桃紅水墨の姿や創作の源泉を読み直します。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。