「海にねむる龍 ―働正がのこしたもの」不知火美術館・図書館

「海にねむる龍 ―働正がのこしたもの」不知火美術館・図書館

名称:「海にねむる龍 ―働正がのこしたもの」不知火美術館・図書館
会期:2025年4月10日(木)〜2025年6月10日(火)
会場:不知火美術館・図書館
開館時間:9:00 〜 18:00
   土曜日は21:00まで
入場料:一般 300円、大学生・高校生 200円
住所:〒869-0552 熊本県宇城市不知火町高良2352
TEL:0964-32-6222
URL:不知火美術館・図書館

働正《毳だつエッジNo5》1987年 不知火美術館蔵
働正《毳だつエッジNo5》1987年 不知火美術館蔵

不知火美術館の収蔵作家である「働正(はたらき ただし)」に焦点をあてた企画展を開催します。
働正(1934-1996)は熊本県宇土郡不知火町松合、現・宇城市不知火町に生まれ、戦後、福岡を中心に活動した前衛美術集団「九州派」を理論的に支える存在でした。既存の美術表現や制度に反発し、路上でのハプニングやインスタレーションなど、その場限りの「作品」を実践する美術家として知られています。
同じく九州派のメンバーだった谷口利夫が福岡県大牟田市に開設した画塾「西部美術学園」を1960年代半ばに引き継ぎ、以降およそ30年にわたって子どもたちに美術を教える児童美術教育に取り組みました。
本展タイトルにもなっております『海にねむる龍』は、西部美術学園で2年にわたって子どもたちと制作した版画創作絵本です。福岡・大牟田の大蛇山まつり、熊本・不知火に伝わる不知火伝説に着想を得て作成されました。
九州派きってのラディカルな存在といわれた働正が、どのような児童美術教育を行なったのか、かつては否定した絵画で何を試みようとしたのか。本展は、美術史においてあまり語られてこなかった「作品」の周縁に存在するものに目を向け、「前衛」や「九州派」という言葉の奥にある、作家の足跡をたどるものです。

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