
名称:特集展示「ほとけに随侍するもの」半蔵門ミュージアム
会期:2025年4月23日(水)~2025年8月31日(日)
会場:半蔵門ミュージアム
時間:10:00~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日:月曜日 火曜日
観覧料:無料
住所:〒102-0082東京都千代田区一番町25
TEL:03-3263-1752
URL:半蔵門ミュージアム

今期の特集展示は、ほとけに付きしたがうものたちをテーマとしています。すなわち主尊の左右に随侍する脇侍や、主尊を取り巻く眷属(仲間・部下)などです。彼らは主尊の特質を分け持ち、主尊の働きを助ける存在です。主尊を守護・讃嘆(褒めたたえること)したり、信者に福を与えたりする役割も担っています。
また、変化身像も注目されます。とくに観音が衆生を導くため33の姿に変化した応現身の像は、しばしば観音像を取り巻くように安置されるほか、観音像の光背に取り付けられることもあり、あたかも眷属のように付きしたがってきました。
今回は半蔵門ミュージアムの梵王身像(福島県会津美里町・法用寺旧蔵)に加え、早稲田大学會津八一記念博物館所蔵の応現身像6軀(福島県西会津町・如法寺旧蔵)を紹介します。その中には女性の像も含まれており、通例とは異なる姿を示す護法神像もあります。脇侍や眷属が描かれた例としては、准胝観音像や俱利伽羅不動明王像、弁才天十五童子像や青面金剛像などを展示します。
初公開の仏涅槃図は小ぶりな作品ですが、釈尊の死を目の当たりにした菩薩・弟子・守護神・在家信者の心情が、動作や表情により細やかに表現されています。仏涅槃図には動物も数多く描かれ、釈尊の死を悲しんでいます。また日吉山王十禅師曼荼羅図には、神のお遣いである猿の姿が見出されます。
厳かで堂々とした主尊に対して、付きしたがうものたちは時にユニークなポーズを見せ、時に怒り・悲しみなど感情を露わにしており、人間が共感できる魅力にあふれています。ほとけに寄り添い、ときにはほとけと人とをつなぐ、愛すべきものたちに親しむことのできる機会です。
また、空海請来本を参考に制作された両界曼荼羅が特別展示されます。諸尊を彩色と切金で細密に描いた2メートルを越える両界曼荼羅の世界に触れてください。

![三十三応現身立像 長者女身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/2-9.jpg)
![三十三応現身立像 長者身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/3-5.jpg)
![三十三応現身立像 童女身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/4-2.jpg)
![三十三応現身立像 比丘身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/5-1.jpg)
![三十三応現身立像 毘沙門天身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/6-1.jpg)
![三十三応現身立像 優婆夷身 南北朝時代 至徳元(1384)年 早稲田大学會津八一記念博物館(森靖コレクション) [福島県西会津町・如法寺旧蔵] 撮影・佐々木香輔](https://abc0120.net/wp-content/uploads/2025/03/7-1.jpg)








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