「ニュー・ユートピア——わたしたちがつくる新しい生態系」弘前れんが倉庫美術館

「ニュー・ユートピア——わたしたちがつくる新しい生態系」弘前れんが倉庫美術館

名称:「ニュー・ユートピア——わたしたちがつくる新しい生態系」弘前れんが倉庫美術館
会期:2025年4月4日(金)〜11月16日(日) 
会場:弘前れんが倉庫美術館
観覧料金:一般1,500円ほか
休館日:火曜日(4月15日、4月22日、4月29日、5月6日、8月5日、9月23日は開館)、5月7日、7月9日、7月10日、9月24日
主催:弘前れんが倉庫美術館
特別協賛:つみえ基金、スターツコーポレーション株式会社
協賛:株式会社大林組、株式会社NTTファシリティーズ
後援:東奥日報社、デーリー東北新聞社、陸奥新報社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、エフエム青森、FMアップルウェーブ、弘前市教育委員会
住所:〒036-8188青森県弘前市吉野町2-1
TEL:0172-32-8950
URL:弘前れんが倉庫美術館

弘前れんが倉庫美術館は、2020年の開館から今年で5周年を迎える。展覧会「ニュー・ユートピア」は、開館5周年を記念して、未来をうらなう若いアーティストたちの作品と、1万5千年をさかのぼるともいわれる津軽地方の人間の営みに連なる作品を織り交ぜながら、わたしたちがつくりだす新しい生態系について考えようとする展覧会。
「どこにもないところ」という意味のギリシャ語に由来する「ユートピア」は、16世紀イギリスの思想家、トマス・モアの著作に登場する架空の国家の名前である。モアは、共通の価値観を持つ人々が暮らす、理想の場所としてユートピアを描き出した。一方で、ひとりひとりが異なる価値観で生きる現代社会において、個人が探し求める理想の場所のあり様はますます多様になっている。
わたしたちは、大小さまざまな「生態系」の一部としてこの世界を生きている。現在、「生態系」という言葉は、自然環境における命の循環の仕組みを示す本来の意味を超えて、人間の知的・文化的な活動によって影響を受けた、都市生活の構造に対しても用いられることがある。わたしたちはいわば、自分たちの生きる世界(社会的な生態系)を自らつくり出すことができる創造主にもなり得る。
ここに登場するのは、食べ物とそれを取り込む身体や、人間と動物が重なりあうような神話的なイメージを描き出す川内理香子の絵画や刺繍、外来種を含む動植物が生息する水槽をつないで循環させることで、生き物が影響し合うあらたなシステムを作り出す渡辺志桜里のインスタレーション、さまざまな場所の地下空間を滑走するスケーターたちを捉え、普段は目に見えない巨大な地下都市の存在を浮かび上がらせるSIDE COREの映像作品など。本展を通じて、自分たちそれぞれにとって、遠い理想郷ではない未来のユートピアとは何か、考えるきっかけになることを目指す。

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