
名称:タツルハタヤマ 「カラフルなパレード」Art Center Ongoing
会期:2025年4月2日(水)〜2025年4月13日(日)
会場:Art Center Ongoing
開館時間:12:00 〜 21:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
休館日:月曜日、火曜日
入場料:400円(セレクトティー付き)
住所:〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
TEL:0422-26-8454
URL:Art Center Ongoing
この度、Art Center Ongoingではタツルハタヤマの「カラフルなパレード」を開催します。これまで、大型のドローイングや絵画作品を制作してきたというハタヤマは、去年からテキスタイルに興味を持ち始めたといいます。紙から布に向き合う姿勢へと意識が変わり始めてからはじめての個展となります。
今回の展示は、大きく分けて3つの内容で構成されています。ひとつはテキスタイルの平面作品です。表現において、ハタヤマは夢や妄想のような世界を現実へと持ち込んでいます。頭の中で起きていることが「布を縫う」という具体的な行為を通じて現実の私たちが見ている世界の中へと現れるという境界線の行き来を楽しんでいます。
二つ目に、パッチワークの服を着て街を歩くアクションを行う記録映像です。高校生の頃、ハタヤマは街や人の視線に対して恐怖心や不安を抱いていたと語っていました。服というものはTPOに即していて、制服や規則といったものに当てはめられていると感じていたそうです。けれど、その一方で、衣服は個人を表現するものでもあると言います。自分がカラフルな服を着て歩くことで、風景を作り出し、その服を着た姿を見た誰かがまた影響され、別の物語を作っていくことを意図しており、個人の物語が別の個人へと影響することで日常が神話になっていくのではないかとハタヤマは考えています。
最後に、屋外で絵を描き、それを着て街を歩くというワークショップがあります。この先、どう制作していこうかと考えたとき、ふと公園で絵を描いている年配の男性を見かけたそうです。自分が学生であり、アトリエという空間の中で制作をしていたことに気がつき、屋外に興味が出たと言います。隠された個人性というものをワークショップの中で表現し、身につけて歩くという行為そのものが新しいメッセージになり得ると語っていました。
表現を通じて自分と他者をつなげたり、縫い合わせたりしてハタヤマは社会と制作を紡ぐ糸口を探っています。ぜひ、ワークショップにも参加して、自らの風景を作家と一緒に作りだしてみてください。
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