館蔵品展「あの時の風景 特集展示 あの風景を見つめる目」板橋区立美術館

館蔵品展「あの時の風景 特集展示 あの風景を見つめる目」板橋区立美術館

名称:館蔵品展「あの時の風景 特集展示 あの風景を見つめる目」板橋区立美術館
会期:2025年4月26日(土)~2025年6月15日(日)
会場:板橋区立美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、5月7日(水)
   ※ただし5月5日は開館
観覧料:無料
住所:〒175-0092東京都板橋区赤塚5-34-27
TEL:03-3979-3251
URL:板橋区立美術館

館蔵品展「あの時の風景 特集展示 あの風景を見つめる目」板橋区立美術館
館蔵品展「あの時の風景 特集展示 あの風景を見つめる目」板橋区立美術館

大正・昭和と戦争の時代を挟んで東京の街は時代と共に大きく変化しました。実際の風景を描くことはもちろんのこと、シュルレアリスムなどの影響を受け、実際にはありえない風景を画面の中に作り上げた画家たちもいます。本展では板橋区立美術館の所蔵作品、寄託作品の中から時代を象徴する風景を描いた作品を紹介します。
本展は昨年度、新たに寄託された長谷川利行が描いた1930年代の東京の情景から始まります。利行は銀座、新宿などモダンな都市文化が花開く東京の喧騒を描きました。しかし彼が板橋の養育院(現在の東京都健康長寿医療センター)で亡くなる1940年頃には東京の街も軍事色に染まっていったのです。その頃から日本は本格的な総力戦体制に入り、軍事機密に関連することから屋外でのスケッチなども禁じられていきます。その頃に流行したシュルレアリスムの影響を受けて描かれた風景は、戦時色が一層濃くなった日本に暮らす画家たちのいま・ここからの逃避願望も重ねられているように見えてきます。そして戦後、高度成長期を迎える日本の新たな風景を画家たちは描き、そこに蔓延る問題をも浮き彫りにしたのです。画家たちが時代と対峙し、様々な想いを託した「風景」から見えてくるものを読み解きます。
また、同時開催の特集展示では、変わりゆく風景を眺め、描き表した画家たち自身のまなざしに着目し、板橋区立美術館の所蔵作品、寄託作品の中から、画家たちの自画像、肖像画をまとめて紹介します。

長谷川利行《水泳場》1932年、板橋区立美術館蔵
長谷川利行《水泳場》1932年、板橋区立美術館蔵
井上長三郎《風景(下板橋)》1926~27年、板橋区立美術館蔵
井上長三郎《風景(下板橋)》1926~27年、板橋区立美術館蔵
小牧源太郎《風景(意識と無意識の離接点における偶成)No.2》1939年、板橋区立美術館
小牧源太郎《風景(意識と無意識の離接点における偶成)No.2》1939年、板橋区立美術館
吉原義彦《港風景》1925年、板橋区立美術館蔵
吉原義彦《港風景》1925年、板橋区立美術館蔵
寺田政明《運河と人》1984年、板橋区立美術館蔵
寺田政明《運河と人》1984年、板橋区立美術館蔵
野田英夫《上野山下風景》1938年、板橋区立美術館蔵
野田英夫《上野山下風景》1938年、板橋区立美術館蔵
石井茂雄《不安な都市シリーズ―不安な階段》1956年頃、板橋区立美術館蔵
石井茂雄《不安な都市シリーズ―不安な階段》1956年頃、板橋区立美術館蔵
末松正樹《自画像》1944年、板橋区立美術館蔵
末松正樹《自画像》1944年、板橋区立美術館蔵
寺田政明《自画像》1966年、板橋区立美術館蔵
寺田政明《自画像》1966年、板橋区立美術館蔵

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