「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

名称:「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
会期:2025年4月1日(火)~2025年9月7日(日)
会場:世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日(ただし、祝・休日と重なった場合は開館、翌平日休館)
   5月7日(水)、7月22日(火)、8月12日(火)
   ※5月5日(月・祝)、5月6日(火・振休)、7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館
観覧料:一般 200円(160円)
   大高生 150円(120円)
   65歳以上・中小生 100円(80円)
   障害者の方は100円(80円)、ただし小・中・高・大学生の障害者は無料。証明書を要提示
   ※介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※世田谷区内在住・在学の小・中学生は、土、日、祝・休日、夏休み期間は無料
住所:〒157-0066東京都世田谷区成城2-22-17
TEL:03-3416-1202
URL:世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

対象のかたちを写し取ることに捉われない抽象表現を追求した画家・清川泰次(きよかわたいじ 1919-2000)。清川は油絵をはじめた頃、同時に写真にも強い関心を抱きました。慶応義塾大学経済学部在学中は写真部に所属し、イコフレックスやライカなどのカメラで出身地の浜松や東京、国内の旅行先、家族、友人などを撮影しています。5,000点を超えるフィルムのほか、カメラの性能や撮影技法を細かくまとめたアルバムや技法書などの旧蔵書も残っており、当時、清川が大変熱心に写真を勉強した様子がうかがえます。
また清川は、1950年代に訪れたアメリカやヨーロッパ、アジアなど、海外の街並みも撮影しました。まだ珍しかったカラーフィルムを用いて撮られた写真も多く、海外の様子を伝える資料として子ども向けの学習誌につかわれたこともありました。雑誌『アサヒカメラ』1955年2月号では、清川がパリで撮影した、画家・藤田嗣治(1886-1968)のアトリエ内の写真が表紙となっています。
清川は写真家として活動したわけではありませんでしたが、対象が端正に美しく捉えられた数多くの写真は、昭和の人々や場所の記録として、またひとりの撮影者の表現として貴重といえるでしょう。当館では開館以来、作家の生前にはほとんど知られていなかったこうした写真を、撮影年代や被写体をはじめ様々な切り口で紹介してきました。本展では、時代背景やこれまでに、世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリーで開催した写真展をふまえ、いま清川の写真をどのように捉えることができるか考えます。

「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
「清川泰次の写真―その時代とまなざし」世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
清川が使用していたカメラや旧蔵書など 1940年、世田谷美術館蔵
清川が使用していたカメラや旧蔵書など 1940年、世田谷美術館蔵
清川泰次 撮影地不詳 1940年、世田谷美術館蔵
清川泰次 撮影地不詳 1940年、世田谷美術館蔵
清川泰次 静岡にて 1939年、世田谷美術館蔵
清川泰次 静岡にて 1939年、世田谷美術館蔵
清川泰次 ニューヨークにて 1951-54年、世田谷美術館蔵
清川泰次 ニューヨークにて 1951-54年、世田谷美術館蔵
清川泰次 パリにて 1954年、世田谷美術館蔵
清川泰次 パリにて 1954年、世田谷美術館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。