
名称:報道写真家・浜口タカシ「ドキュメントアングル」入江泰吉記念奈良市写真美術館
会期:2025年4月12日(土)〜6月15日(日)
会場:入江泰吉記念奈良市写真美術館
観覧料金:一般500円ほか
休館日:月曜日(5月5日は開館)、4月30日、5月7日
住所:〒630-8301奈良県奈良市高畑町600-1
TEL:0742-22-9811
URL:入江泰吉記念奈良市写真美術館
浜口タカシ(1931~2018)は、戦後日本の社会を撮り続けた報道写真家。昭和の激動の時代に、人々の暮らしや社会の変化、歴史の転換点を鋭い視点で記録した。その作品には、市民の目線で社会の矛盾や不正を捉えようとする姿勢が貫かれている。
本展では、彼がとらえた歴史の瞬間を紹介する。皇太子ご成婚パレードの投石事件を記録した写真には、祝賀ムードの裏にある社会の不安が映し出されている。また、成田空港建設をめぐる闘争では、国家政策と個人の暮らしが衝突する厳しい現実が浮かび上がる。さらに、学生運動の現場では、社会変革を求める若者たちの熱気と、それに対峙する権力の姿が生々しく刻まれている。
浜口の作品は、時代の波に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を伝えている。写真を通して、歴史の瞬間に刻まれた人々の思いに触れ、過去から現代へと続く社会の流れについて考える機会となってほしい。
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