
名称:せとものフェスタ2025 瀬戸市美術館特別展 第5回「瀬戸・藤四郎トリエンナーレ ―瀬戸の原土を活かして―」瀬戸市美術館
会期:2025年4月19日(土)〜6月15日(日)
会場:瀬戸市美術館
観覧料金:一般500円ほか
休館日:5月13日、6月10日
住所:〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町113-3瀬戸市文化センター内
TEL:0561-84-1093
URL:瀬戸市美術館

瀬戸は千年以上前から現在まで、連綿とやきものづくりが行われており、多種多様な製品を世に送り出してきた。これを可能にしたのが、瀬戸から産出される優秀な木節粘土・蛙目粘土である。これらの粘土は、耐火性や可塑性が高いのに加え、鉄分をほとんど含んでいないため、焼きあがりが白いという大変良質な土だ。そのため、各時代の人々の求めに応じたやきものづくりが可能となり、瀬戸は日本を、そして世界を代表するやきもの産地となった。
こうした稀有なやきものの歴史を持つ瀬戸では、陶祖800年祭(2012~2015) の開催を契機に3年に1度、やきものづくりの原点に立ち返る機会として、“自ら土を採集し” “自ら採集した土で粘土をつくり” “自らその粘土で制作する” 、同じ素材で競う公募展「瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」を開催している。このトリエンナーレを通じて、多くの方に瀬戸の優れた粘土を知っていただくとともに、世界の陶都であるこの瀬戸に数多くの陶芸家が集い、育ち、交流が生まれ、新たな陶芸文化の創造と伝統技術の継承・発展につながるものと期待している。
第5回目を迎えた今回は、全国各地より応募があり、2024年8月末から9月初旬の原土採集を皮切りに約7カ月の間、それぞれの応募者たちは原土から粘土を精製し、作品を作り上げた。そしてこれらの作品は4名の審査員による審査で、入賞・入選作品が選び出され本展で展示される。同じ原土から作られた多彩な作品から、瀬戸の原土の可能性を感じてもらいたい。
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