
名称:Maco(藪田 正弘)作品展「原発 : 時を超える風景 vol.2」【KG+】ギャラリーヒルゲート
会期:2025年4月29日(火) 〜 2025年5月11日(日)
会場:ギャラリーヒルゲート
時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
休館日:月曜日
料金:無料
住所:〒604-8081京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
TEL:075-231-3702(1F) 075-252-1161(2F)
URL:ギャラリーヒルゲート

写真家・Macoこと藪田正弘氏の個展です。本展では、テレビ局の記者時代から取材を続けてきた原子力発電所をテーマに、セピア色のモノトーン写真で原発のある風景を捉えたシリーズ作品を展示します。
※本展は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」サテライトイベント「KG+」の参加展覧会です。
本展は日本国内に存在する原発の姿を“風景”として捉え、古典写真技法によって表現した写真展です。
一人の人が持つ時間はせいぜい100年前後。それに対し原発はそれが生み出した放射性廃棄物を安全に保管するために、1万年単位にわたる人の管理を必要とします。
この時間軸の長さの非対称への思いを180年あまり前に発明された古典写真技法、ヴァンダイク・ブラウン・プリント(*)による画像に託しました。(藪田正弘)
*)ヴァンダイク・ブラウン・プリント
1842年に英国の天文学者のジョン・ハーシェルによって発明された鉄と銀の化合物の組み合わせに基づく最も古い写真技法のひとつ。17世紀の宮廷画家、アンソニー・ヴァンダイクの絵画の特徴である美しい茶色との類似性にちなんで名付けられた。
紙に薬品を塗布して印画紙を作り、紫外線を照射して画像を焼付け、水洗・定着・乾燥するまで、すべて手作業で行われる。
薬品の調合、紙の種類、薬品を塗布する際の手順や刷毛の状態、紫外線の照射時間、水洗の際の水温など様々な要素によってコントラストや色合いが変化し、まったく同じプリントを作ることは極めて困難。故に唯一無二の作品が誕生する。
藪田正弘
1952年兵庫県神戸市生まれ。1975年に関西学院大学を卒業後、読売テレビの記者・ディレクター・プロデューサーとしてテレビ番組制作(主に報道・ドキュメント)などにあたる。2013年よりBPO(放送倫理・番組向上機構)調査役。2018年より写真表現大学(大阪・茨木市)にて写真研究・古典プリント講座などを受講。2020年より写真作家・若林久未来氏に師事し、古典写真技法を深める。現在はフリーで写真・映像作家として活動。
主な展覧会
2021 個展「Manhatta-n(2021)~多層の街、その“かたち”を描く~」ギャラリーヒルゲート(京都)【KG+2021】
「第1回Classical Photographの魅力」大阪市中央公会堂
2022 「第2回Classical Photographの魅力」堺アルフォンス・ミュシャ館・ギャラリーつつじ(大阪)
2023 個展「原発:時を超える風景」ギャラリーヒルゲート(京都)【KG+2023】
「第3回Classical Photographの魅力 in Milano」Chie Art Gallery(イタリア・ミラノ)
2024 「第4回Classical Photographの魅力」堺アルフォンス・ミュシャ館・ギャラリーつつじ(大阪)
「第5回Classical Photographの魅力 in Venice」カ・フォスカリ大学カルチュアル・フロー・ゾーン(イタリア・ヴェネツィア)
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