
名称:「水心子正秀 没後二〇〇年記念 江戸三作 〈正秀・直胤・清麿〉」刀剣博物館
会期:2025年3月8日(土)〜2025年5月11日(日)
会場:刀剣博物館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 1000円、大学生・専門学生・高校生 500円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
住所:〒130-0015東京都墨田区横網1-12-9
TEL:03-6284-1000
URL:刀剣博物館
日本刀の歴史において、江戸時代中期頃は泰平の世が続いたために武器としての需要が減り、 日本刀制作の衰退期に入ります。この時代は他の時代に比べ現存する作品が少なく、名だたる刀工も少数にとどまっています。そのような衰勢の時期を経て安永年代(1772~81)以降、外圧の影響などもあって再び作刀の活況を呈する時代を迎え、おびただしい数の日本刀が制作されました。この安永期から幕末まで作られたものを「新々刀」と呼びならわし、その新々刀の祖と位置づけられているのが水心子(すいしんし)正秀(まさひで)です。正秀は、いわゆる「復古刀」論を提唱したことにより日本各地から一〇〇名にものぼる門弟が集まり、指導書である『剣工秘伝志』や『刀剣実用論』などを著して刀工達に大きな影響を与えました。
本年は水心子正秀が歿してから二〇〇年の節目となります。正秀によって衰退期から脱した鍛刀界は、風雲急を告げる幕末の状勢も相まって急激に需要が高まり、優れた多くの刀匠が輩出されました。中でも江戸はその中心地で、筆頭に挙げられるのが正秀と大慶(たいけい)直(なお)胤(たね)、そして源(みなもとの)清(きよ)麿(まろ)の三名工です。彼らは江戸に在住したことから「江戸三作」と総称され、その作品は現在美術品として高く評価されています。この度の展覧会では正秀没後二〇〇年を記念して、これら三作の作品を取り集めました。幕末の名刀匠達による会心の作品を通じて、時代背景や単なる武器ではないその高い美術性に触れていただく機会となれば幸いです。
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