「『時代に生きよ、時代を超えよ』── 川口黎爾の直視」慶應義塾大学アート・センター

「『時代に生きよ、時代を超えよ』── 川口黎爾の直視」慶應義塾大学アート・センター

名称:「『時代に生きよ、時代を超えよ』── 川口黎爾の直視」慶應義塾大学アート・センター
会期:2025年6月9日(月)〜2025年8月8日(金)
会場:慶應義塾大学アート・センター
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:土曜日、日曜日、祝日
   7月5日、7月26日は開館
   7月7日、7月8日、7月28日は休館
入場料:無料
住所:〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
TEL:03-5427-1621
URL:慶應義塾大学アート・センター

藤牧義夫《ひゞき》1933年 19.5 x 19.0
藤牧義夫《ひゞき》1933年 19.5 x 19.0

これまで公開されることのなかった、藤牧義夫等を中心とする戦前の日本作品と海外の現代美術の優品を有する個⼈コレクションの展覧会をお届けいたします。
人は作品をどれほど深く見つめることができるのでしょうか。希代のコレクター川口黎爾は「まなざし」を「直視」と書きました。彼の作品を見つめる「まなざし」は作品に対峙し、深くその中に入り込んで行くようであったと言います。そのコレクションは正に「直視」を通して集められた作品の数々でした。その直視の先に佇んでいた藤牧義夫は「時代に生きよ、時代を超えよ」と言いました。時代に生き、時代を超える作品に川口は感応し、彼の「直視」に耐えた作品だけが選び抜かれていったのです。作品との対話に生きた川口が残したコレクションは、今、我々に何を語ってくれるのか。ぜひ、会場で確かめてください。
展覧会は藤牧義夫、谷中安規など戦前の日本作品を展示する前期(6/9-7/5)とB.パレルモ、A.メンディエタなど海外の現代美術作品を展示する後期(7/9-8/8)の2部構成で開催します。
前期:展覧会のタイトルもその言葉に因む藤牧義夫は特に川口の心を捉えた作家でした。真偽の議論も経て並ぶ藤牧版画の魅力を深く味わっていただける機会となります。合わせて谷中安規らの版画作品、さらには林倭衛の身に迫る肖像画、長谷川利行のドローイングなど時代に生きた作家達の息吹が伝わってくる作品群です。
後期:初期にコレクションされたA.タピエスに始まり、B.パレルモの身を削るようなドローイング、A.メンディエタの木の葉に刻印された姿、S.ブラウンの歩みの痕跡、H.ダルボーフェンの日々の営みが綴る波線のドローイングなど自らの生と向き合いながら、深く問いを投げかけた作家達の作品が並びます。

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