
名称:「トロイメライ」原美術館 ARC
会期:2025年7月12日(土)~2026年1月12日(月・祝)
※觀海庵は会期中展示替えあり
会場:原美術館
時間:9:30~16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日:木曜日(8月中無休)
※2026年1月13日から3月中旬まで冬季休館
観覧料:一般 1,800円
70 歳以上 1,500円
大高生 1,000円
小中生 800円
※前売りオンラインチケット(日にち指定) https://e-tix.jp/haramuseum_arc/
※原美術館 ARC メンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内小中学生無料
住所:〒377-0027群馬県渋川市金井2855-1
TEL:0279-24-6585
URL:原美術館 ARC

私たちは夢を見ます。夜ごと、あるいは街を歩きながら。
目に映る風景の色や、聞こえる音、触れているものの重さや温度などに普遍的な事実があったとしても、受け止め方は人それぞれ。嬉しいことがあれば世界が輝いて見え、悲しいことがあれば近くにいる人の声を遠くに感じることもあります。この気持ちと身体の相互作用は、今、確実に自身に起きていることではあるのに、夢を見ているかのように曖昧で、とらえがたく、その実感を誰かと共有することも難しいものです。
夢とは眠るときにだけ見るものとは限りません。例えば美しい景色やメロディに心を奪われる瞬間や、小説、映画や舞台の物語に没入している時間に、あなた自身はどこにいるといえるでしょうか。デジタルの画面の中と、怪我をすれば痛みを感じる生身の身体の両方を行ったり来たりしている私たちにとって、いまや現実と架空を完全に切り離すことはナンセンスのようにも思えます。「現実(リアリティ)」とはどこかにあるものではなく、それぞれの実感=「たしかさ」をたどる行為そのもの。まるで一枚ずつ見えないヴェールをかいくぐりながら歩みを進めるように、私たちは常に、幾重にも折り重なった夢を現実に見ている状態だといえるのかもしれません。
時にアーティストは、不確かなイメージをとらえようと多様な表現を試みてきました。彼らが思い描き生み出した作品は、私たちに新しいヴィジョンを見せてくれます。そして美術館では、収蔵庫の中で静かに眠っている作品を呼び起こすのは学芸員の役割ですが、どのような「トロイメライ=夢見ごと」を立ち上げるのかは鑑賞者ひとりひとりにゆだねられます。希望、理想、幻想、無意識、眠り…。本展では、誰もが身近に感じながらもその多彩さゆえに謎めく「夢」、「夢を見ること」をキーワードに作品を紐解いてゆきます。
◆ 出品作品
現代美術ギャラリー(予定)
カレル アペル、フランチェスカ ウッドマン、大竹伸朗、加藤美佳、アンゼルム キーファー、坂田栄一郎、シンディ シャーマン、崔在銀、名和晃平、奈良美智、ジョナサン ボロフスキー、増田佳江、宮脇愛子、ロバート メイプルソープ、森村泰昌、やなぎみわ、横尾忠則、マーク ロスコなど
特別展示室 觀海庵(予定)
加藤泉、狩野永徳、狩野探幽、徐霖、野村仁、円山応挙など *会期中に展示替えを行います
常設展示、屋外作品
草間彌生《ミラールーム(かぼちゃ)》、奈良美智《My Drawing Room》、宮島達男《時の連鎖》、束芋《真夜中の海》、鈴木康広《日本列島のベンチ》、森村泰昌《輪舞(双子)》、李禹煥《関係項》、アンディ ウォーホル《キャンベルズ トマト スープ》、オラファー エリアソン《Sunspace for Shibukawa》、ジャン=ミシェル オトニエル《Kokoro》など













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