
名称:土田ヒロミ写真展「ヒロシマ・コレクション」―1945年、夏。中之島香雪美術館
会期:2025年6月28日(土)〜2025年9月7日(日)
会場:中之島香雪美術館
開館時間:10:00 〜 17:00
7月4日・25日、8月6日・15日・30日は19:30まで
休館日:月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料:一般 1600円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 400円
住所:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4
TEL:06-6210-3766
URL:中之島香雪美術館

写真家としてのデビュー以来、土田ヒロミ(1939- )は、一貫して戦後の日本を主題に撮影を続けてきました。なかでも、広島平和記念資料館の被爆資料を撮影した「ヒロシマ・コレクション」は、土田のライフワークとなっており、被爆80年にあたる2025年だからこそ、土田の写真は日本とその行く末について深く再考する機会を与えてくれるでしょう。
被爆資料の撮影にあたり、土田は、徹底して私的な解釈や情緒的な自己表現を避けようと努めてきました。悲劇的な形象や象徴性を強調するのではなく、身近な衣類や日用品など、資料そのものを記録することに徹し、誰もが認識できる記号的性質を重視しているのです。一方で、それらの記号の下には資料にまつわる具体的なエピソードが写真と同等のものとして添えられます。そうすることによって土田は、80年前に広島で起きた大惨事が、現在の日常につながっていることを示唆しようとします。それらをわたしたち自身の問題として認知するために――それが「ヒロシマ・コレクション」のために選択した土田の方法論です。





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