
名称:「吉原遊女に見るヘアスタイル」KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉
会期:2025年6月4日(水)〜2025年8月29日(金)
会場:KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉
開館時間:12:00 〜 16:30
休館日:土曜日、日曜日、月曜日、祝日
入場料:500円
住所:〒150-0045 東京都渋谷区神泉町1-2 2F
URL:KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉
学校法人国際文化学園は、「縄文時代から現代までの日本人の美意識」をコンセプトとしたギャラリー「KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉」を 2024年12月にグランドオープンいたしました。ギャラリーの名称KOKUSAIBUNKA とは、国際文化理容美容専門学校を運営する学校法人国際文化学園に由来します。教育機関であるとともに研究機関でもあるべきという創立以来の校是に基づき活動し、2019 年には美容考古学研究所が設立されました。
当ギャラリーでは、ヘアスタイル・メイク・着付などの技術や歴史、変遷についての研究成果を元に、江戸時代から続く化粧道具、かんざし、装束、浮世絵、また、ユニークなハサミ、バリカンなどの理容道具や、縄文、弥生、古墳の土偶、埴輪、土器に描かれている美容表現など多彩なテーマで企画展示を開催いたします。第2回目となる企画展は、「吉原遊女に見るヘアスタイル」を開催いたします。
現在、NHK で放映されている大河ドラマ『べらぼう』では、江戸末期(安永〜天明)の吉原遊廊に生きる人々が描かれていますが、登場する女性たちが結っている「灯籠鬢(とうろうびん)」や「横兵庫(よこひょうご)」といった髪型にも注目が集まっています。
灯籠鬢とは、左右の鬢に鯨の骨製の鬢差しを入れて張り出させ、灯籠のように毛筋が透けて見えるようにしたもの。繊細でいてとても美しい髪型です。江戸の遊女たちに流行し、喜多川歌麿(うたまろ)の浮世絵にも描かれています。
横兵庫とは、江戸時代中期以降吉原、島原などの高級遊女(花魁)に結われた髪型です。もともとは髷を高く輪にした「兵庫髷」から発達した髪型で、髷を横に倒し、左右の鬢を大きく張り出したのが特徴です。
本展は、吉原における風俗文化の一端を、かつらや浮世絵などの資料からご覧いただきます。特に「吉原傾城新美人合自筆鏡」は、『べらぼう』にも登場する北尾重政の弟子である北尾政演(まさのぶ)(劇作者・山東京伝としても活躍)が描いたものです。
繊細な筆遣いで細部まで丁寧に描かれた美人画からは、当時の吉原の様子がうかがい知れるだけでなく、灯籠鬢を結った遊女が描かれており、髪飾りのあしらい方、また遊女の格や年齢による違いが見て取れます。遊女として、それぞれに創意工夫を重ねていた、艶やかな世界をご紹介します。
会期は 2025年6月4日(水)〜8月29日(金)まで。会期中の6月25日(水)、7月30日(水)は当ギャラリーの館長でもあり、日本美容風俗研究の専門家でもある村田孝子によるギャラリートークを開催、吉原遊女の髪型や化粧について解説いたします。併せてお楽しみください。
[関連イベント]
ギャラリートーク「吉原遊女の髪型、化粧」
日時: 6月25日(水)、7月30日(水)14:00〜15:00
会場: KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉
講師: 村田孝子(KOKUSAIBUNKA GALLERY 神泉 館長)
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