
名称:木村敏也 「ALL LIVING THINGS」JITSUZAISEI
会期:2025年5月31日(土)〜2025年6月15日(日)
会場:JITSUZAISEI
開館時間:14:00 〜 19:00
休館日:火曜日、水曜日
入場料:無料
住所:〒537-0012 大阪府大阪市東成区大今里4-14-18
TEL:06-6224-4475
URL:JITSUZAISEI
この度JITSUZAISEIでは作家、木村敏也さんによる個展「ALL LIVING THINGS」を開催いたします。
木村さんはアニミズムの思想に着想を得て絵画作品を制作されており、本展は約8年ぶりの個展となります。
是非ご高覧いただけますと幸いです。
日本には古くから、世界に存在するすべてのものに、神や魂が宿るという考え方があります。
動物や植物、自然のものだけでなく、長く使われてきた道具や物にまで、目に見えない“存在”を感じるという感覚です。こうした思想は「アニミズム(精霊信仰)」と呼ばれ、死霊や精霊、神などの霊的な存在を広く受け入れる価値観のもとに成り立っています。
日本人の暮らしや文化の中には、このような感覚が自然に溶け込んでおり、古い道具に感謝を込めて処分したり、
擬人化した物に語りかけたりといった行為は特別なことではなく、ごく身近なものとして捉えられてきました。
一方、現代の物理学や宇宙科学では、私たちに見えている世界はごく一部に過ぎず、ダークマターやダークエネルギーといった、
正体のわからない存在が宇宙の多くを占めていると考えられています。
このように考えると「私たちの身のまわりに見えない何かが存在しているかもしれない」という感覚は、決して非科学的なものとは言い切れません。
むしろ、それは太古の信仰と現代科学の間にある興味深い接点の一つとも言えるでしょう。
こうした“見えない存在”をテーマに作品をつくることができたなら、世界をもう少し深く見つめる為の表現になり得るかもしれません。
見えないものへの眼差しが目に見える現実の感じ方を変えていく、そんな作品が生まれる可能性もあるのではないかと考えています。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)








この記事へのコメントはありません。