「山村博男 油彩展」松坂屋名古屋

  • 2025/5/29
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「京都八坂の塔」10F

名称:「山村博男 油彩展」松坂屋名古屋
会期:2025年6月18日(水)→24日(火) ※会期中無休
会場:本館8階 第一画廊
開館時間:10時~18時 ※入館は閉館30分前まで
住所:〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号
URL:松坂屋名古屋

「リュクサンブール公園」10F
「リュクサンブール公園」10F

野外劇場や街中で集う人々の群れ。ビーチに立ち並ぶ数々のパラソルや、斜面に密集する家並み、などなど。手間暇を考えると尻込みしてしまうような、いかにも手のかかりそうな情景に出会うと、絵描き心がより掻き立てられる—。
山村博男氏の仕事から、そんな推測をしてみるのです。一般に言う、技癢、という言葉が相応しいものかどうか、入り組んだワンシーンを目にして気持ちが動かされた時、それが複雑であればあるほど、氏は自身の腕前を試したい思いに駆られるのではないでしょうか。例えば同郷の先達である荻須高徳の風景にはほぼ人間が登場せず、遠景を捉えた作例も少ないことを思うと、群像描写からは氏の大きな特質が窺い知れるといえましょう。
そのような、実在する風景の枠組みはきちんと守りながら、多様な構成要素を盛り込みつつ山村流に纏めあげていく作品群とは別の柱として、静物や室内風景もまた氏の画業に欠かせない側面です。自らの手で自在に構成可能なモチーフが闊達に画中に遊び、色彩は迸るがごとく、時に己が領域を軽やかに逸脱し、しかし全体を眺め渡してみると、それぞれが緊密な美しい連携を保っている、というところに氏の真骨頂があります。
1993年の昭和会賞受賞から30年余、長年所属していた国画会を離れ、一画人・山村博男として刻みはじめた新たなる歩み。確たる骨格の中で、稀有な色彩配置の感覚がますます冴えをみせる美の世界を、どうぞお楽しみくださいませ。

「夏のビーチ(サンタ・マルゲリータ・リーグレ)」30F
「夏のビーチ(サンタ・マルゲリータ・リーグレ)」30F
「サン・ジャン・カップ・フェラ」10F
「サン・ジャン・カップ・フェラ」10F

略歴
1950年愛知県に生まれる
1975年金沢美術工芸大学卒業
1977年愛知県立芸術大学大学院修了
1978年国画展新人賞 受賞
1987年上野の森美術館絵画大賞展佳作賞受賞(美術館買上)
1990年国画会会員に推挙
1993年第28回昭和会展昭和会賞 受賞
1994年名古屋市芸術創造賞受賞
1998年笠の会(松坂屋名古屋店)に出品(~’20)
現代日本美術展に出品(ポーランド国立クラコウ博物館、
スロべニア国立リュブリヤーナ近代史博物館)
2006年松坂屋名古屋店にて個展開催(’12、’17)
2025年松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店、松坂屋上野店にて個展開催
現 在無所属

「京都八坂の塔」10F
「京都八坂の塔」10F

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