企画展 「祇園南海の詩と書−教養・芸術・心情−」和歌山県立博物館

  • 2025/6/13
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企画展 「祇園南海の詩と書−教養・芸術・心情−」和歌山県立博物館

名称:企画展 「祇園南海の詩と書−教養・芸術・心情−」和歌山県立博物館
会期:2025年6月14日(土)~7月21日(月・祝)
会場:和歌山県立博物館 1階企画展示室
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、7月21日(月・祝)は開館し、翌22日(火)は休館)
観覧料:一般310円(250円) 大学生190円(150円)
   ()内は20人以上の団体料金。
   高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料。
   毎月第1日曜日は無料(会期中では、7月6日)
主催:和歌山県立博物館
住所:〒640-8137和歌山県和歌山市吹上1-4-14
TEL:073-436-8670
URL:和歌山県立博物館

日本文学の歴史の中で、仮名文学とならんで、漢字のみで詩文を表現する漢文学が相当にさかんであったことは、十分に知られていないことかも知れません。しかし、平安時代前期とともに、江戸時代にはとくに漢文学への関心が高く、教養のある人びと、すなわち文人たちは漢詩を学習し、みずから漢詩を作っていました。このような状況は全国的に広がり、きのくに−和歌山でも漢詩が多く詠まれていました。
なかでも、紀伊藩の儒学者であった祇園南海(1676〜1751)は、生まれ育った江戸で本格的に漢詩文の素養を身につけ、10代後半にはすでに漢詩人として頭角をあらわしていました。現在では、紀州の三大文人画家の一人として知られる南海ですが、それはあくまでも中国文化学習の過程で後半生に派生したものであり、南海の本質は漢詩人であったものと考えられます。
このたびの企画展では、県立博物館に収蔵されている館蔵品や寄託品の中から、祇園南海の漢詩をみずからの書で表現した作品を中心に紹介し、漢詩人・書家としての南海の卓越した才能に迫ります。
【展示の構成】
プロローグ  :漢詩集出版をめざして南海が整理した自筆稿本
Ⅰ 中国の古典 :中国で詠まれた漢詩を、南海が書写した作品 
Ⅱ 自然と景観:紀州での活動の中で、折りにふれて自然や景観を詠んだ作品
Ⅲ 友情   :漢詩を愛好した仲間や朝鮮通信使との交流をあらわす作品
Ⅳ 人生   :年をかさねた感慨、理想とする生き方を詠んだ作品
Ⅴ 詩と絵  :南海自作の絵画のなかで詠まれた漢詩作品
   (展示資料計33件36点、別添「展示資料目録」参照)

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