「”消えゆく輪郭″ MARINO. 個展 」名古屋栄三越
- 2025/6/17
- 愛知県
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名称:「”消えゆく輪郭″ MARINO. 個展 」名古屋栄三越
会期:2025年7月2日(水) ~ 2025年7月8日(火)
場所:名古屋栄三越 7階 特選画廊[最終日午後4時終了]
住所:〒460-8669 名古屋市中区栄3-5-1
TEL: 052-252-1111
URL: 名古屋栄三越

「消えゆく輪郭」
自然という“時”を描く。
かつて確かに存在していたもの──風の手ざわり、朽ちゆく葉のかけら、微かに滲む色や匂い。
それらは時とともに形を失い、記憶の奥に沈んでいきますが、完全に消えることはありません。
むしろ、消えかけた輪郭こそが、人の心の奥底に強く残り、静かに共鳴するのだと思います。
私は、有機物の存在をモチーフに、過ぎ去った時間や記憶の“印象”を、色彩と質感を通じて抽象的に描いています。
画面に残された像は、明確な「もの」ではなく、観る人それぞれの記憶を呼び起こす“きっかけ”として存在します。
造園という時の流れと共にある世界で得た感覚──「形ではなく、時間そのものを描く」という問いのもと、
この展示では、曖昧で不確かな存在の軌跡を通して、
言葉を交わさずとも深く響き合うような、人間の心の揺らぎや余白に触れたいと考えました。
AIやデジタルが加速度的に進化するいま、逆に失われていく“曖昧さ”の美しさ。
明確な正解を求めない世界にこそ、私たちが生きる意味があるのではないか──
この静けさの中で、何かがふと、あなたの中に浮かび上がることを願っています。
MARINO.
1989年 愛知県生まれ
画家の父の元に生まれ、幼少期より絵を習う
武蔵野美術大学 大学院造形研究学科デザイン専攻 空間演出デザインコース修了
在学中は、舞台美術をはじめとする、立体作品を制作
大学院では和紙とドライフラワーの融合の研究を行う
2022年 アーティストとして展示を開始
個展、グループ展を行いながら、モデルルームや、ホテル、オフィスなどコミッションワークを多数納品
【自然という時を描く】をコンセプトとし、
過ぎ去った存在をどう存在させていくのかという問いに、有機物の存在をモチーフとして用いながら、
過去に得たモノと時間の”印象”を色彩と質感で抽象表現をする。
画面上のそれは何かを想起させるものであり、人々の心の奥底に眠る記憶と内部共鳴を図ることで、
今という時間の掴めない儚さや、AIやデジタルが発展する中で、人心という曖昧な動きにフォーカスした作品を制作する。

F30
メディウム 油、アクリル、砂、麻、木製パネル
2025年








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