戦後80年記念特別展「東松照明と土門拳 -語りつぐ写真-」土門拳写真美術館
- 2025/6/20
- 山形県
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名称:戦後80年記念特別展「東松照明と土門拳 -語りつぐ写真-」土門拳写真美術館
会期:2025年7月11日(金)〜2025年10月26日(日)
会場:土門拳写真美術館
開館時間:9:00 〜 17:00
休館日:9月25日は休館
入場料:一般 1300円、高校生 650円、中学生以下 無料
住所:〒998-0055 山形県酒田市飯森山2-13
TEL:0234-31-0028
URL:土門拳写真美術館

東松照明と土門拳はともに20世紀の日本写真界を牽引した“巨人”として語られてきました。戦前に報道写真家として出発した土門と戦後に活動を始めた東松は、やや世代が異なるものの少なからぬ接点を持っています。
1950年代初頭、土門は写真雑誌のコンテスト審査員を務める中で独自のリアリズム写真運動を展開し、大きなムーブメントを巻き起こしました。当時大学生だった東松もこのコンテストにしばしば入賞し、土門から高い評価を得ています。その後の東松は、土門の師でもある写真家・編集者、名取洋之助が立ち上げた『岩波写真文庫』のスタッフを経て独立し、敗戦後の日本の社会状況を題材にした「占領」シリーズなど斬新な映像感覚に満ちた多数の傑作を発表。そして1961年には土門らとの共作による写真集『Hiroshima-Nagasaki Document 1961』で長崎の撮影を担当し、土門の広島の写真とともに、原爆に関する強烈なメッセージを提示しました。また晩年の土門が日本中の寺院を撮り歩く『古寺巡礼』シリーズを展開したのに対し、東松は琉球弧やアフガニスタンへも撮影のフィールドを広げつつ沖縄や長崎への移住も経験するなど、ともに止むことなく自身の活動を拡張していきました。
本展は、戦争や原爆をはじめとする日本の社会状況を見つめながら新たな表現を開拓し、写真界に大きな足跡を残した両者の作品を展覧する初の2人展となります。戦後80年という節目に、20世紀の写真が辿ってきた道程を振り返るとともに、写真を通して今なお止まない戦火について考え語りつぐ機会となることを目指します。
*土門作品については、約20点の初展示作品(広島および長崎で撮影されたもの)の公開を予定しています。
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