なつやすみの美術館15「美術の歴史と歴史の美術」和歌山県立近代美術館

  • 2025/7/8
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なつやすみの美術館15「美術の歴史と歴史の美術」和歌山県立近代美術館

名称:なつやすみの美術館15「美術の歴史と歴史の美術」和歌山県立近代美術館
会期:2025年7月12日(土)~2025年9月15日(月・祝)
会場:和歌山県立近代美術館
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)
   ※祝休日の7月21日、8月11日、9月15日は開館
観覧料:一般 600円(480円)
   大学生 330円(290円)
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※同時開催の「和歌山をめぐるローカリズムとモダニズム」及び 「MOMAWコレクション 現代の美術」も観覧可能
   ※高校生以下、65歳以上、障害者の方は無料
   ※毎月第4土曜日(7月26日、8月23日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
   ※毎月第1日曜日(8月3日、9月7日)は無料入館日
住所:〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
TEL. 073-436-8690
URL:和歌山県立近代美術館

保田龍門《満州風景》1931年 和歌山県立近代美術館蔵
保田龍門《満州風景》1931年 和歌山県立近代美術館蔵

美術と歴史——ともに学校教育における科目や分野の名前です。これらに共通する部分があると感じたことはありますか?
美術作品にはそれが生み出された時代や社会、また人間の心のありようが映し出されています。私たちのまわりで起こる具体的な出来事が、美術作品が生み出されるきっかけとなることもあります。美術作品を見ることは、それらを深く知ることにつながります。
一方で美術作品のあり方は、作り手一人ひとりのなかで、あるいは作り手同士の関係を通じて、時代を追って変化していきます。それを私たちは「美術の歴史」、つまり人間が作り出した造形のあゆみとして見つめることで、過去を知る手がかりとしたり、また現在やこの先を見つめる糧にしたりできます。美術と歴史は、はじめから切り離せない関係にあるのです。和歌山県立近代美術館はその名前にあるように、近代以降、つまり日本における明治から今日までの美術を収集の対象としています。近代のはじまりは世界の各地域によって異なりますが、それぞれの国が外国との関わりを強く意識することになった時代でした。日本にとっては西洋との関わりから、現代につながる美術という価値観が広がっていきます。
その間150年あまり、この国は大きな世界戦争を直接に経験し、その後ますます世界と大きく関わって、現在の私たちの社会を作り上げてきました。今の世界はひと昔前とどのように違うのか、また今の私たちがこの先どのような世界を作り出すのか、昭和という時代から数えて100年目、また戦後80年という節目のこの夏、開館55周年を迎えた和歌山の美術館としての目線で考えてみたいと思います。

森村泰昌《美術史の娘、王女A》1990年 和歌山県立近代美術館蔵
森村泰昌《美術史の娘、王女A》1990年 和歌山県立近代美術館蔵
五姓田芳柳《相川鍋次郎守正肖像》1887年 和歌山県立近代美術館蔵
五姓田芳柳《相川鍋次郎守正肖像》1887年 和歌山県立近代美術館蔵
前川千帆《朝鮮金剛山》1940年頃 和歌山県立近代美術館蔵
前川千帆《朝鮮金剛山》1940年頃 和歌山県立近代美術館蔵
藤島武二《新高山の暁》1934年 和歌山県立近代美術館蔵
藤島武二《新高山の暁》1934年 和歌山県立近代美術館蔵
石垣栄太郎《人民戦線の人々》1937年頃 和歌山県立近代美術館蔵
石垣栄太郎《人民戦線の人々》1937年頃 和歌山県立近代美術館蔵
高井貞二《エミグラントの街》1940年 和歌山県立近代美術館蔵
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